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*




「Aから離れろ!!」



この状況で動いたのはなんと一条だった



「ちっ!!」



その斬撃を躱す為に仕方なく城ヶ崎はAから離れた。
それを見た一条は素早く駆け寄り少しでも安全な場所へ移動
させようとする



「あの一条がもう虫の息だ!」

「手柄だぁぁ!」



しかしその隙を狙おうと敵兵達が襲いかかってきた。だが、
彼らもまた迂闊だった



「……テメェらの敵は一条の兄貴だけじゃねぇぞ」



久我がそう挑発し、数発の弾丸を放った。それにより男達の足止めに
成功。何とか久我の元へAを運ぶ事が出来た



「久我、いいアシストだ。後は俺に任せてくれ」



そう言った一条の後ろ姿は何よりも頼もしかった



「死んどけ三下ぁぁぁ!!」



一条の腹から血が流れ落ちる。やはり傷なんか癒えてなかったのだ。
しかしそのまま次々と敵を切り伏せていく



「(鬼だ……あの傷で一体なんであの動きが出来る!?)」

「次死にてぇ奴来いよ……ぐっ……!」



流石の一条も限界が近かった。よろめいた瞬間を津田は見逃さない



「あの爆弾の衝撃に耐えるとはな……やるのが惜しい。
 だが卑怯もクソもねぇ。死んだら負けなんだよ」

「御託並べてないで掛かってこい……」

「強がりやがって。バイバイ、閻魔によろしく」



津田のナイフが一条を捉えようとした、が



「え?」

「この俺に刃物で勝てると思ったのか」



なんと一条は集中力のみで躱した。そして凄まじい踏み込みで
二度目の攻撃の隙を与えず、強烈な付きで胸を貫いた



「地獄に落ちろ外道がぁ!!」

「ぐぁぁぁ!!」



たった一人で敵を倒してしまった。その事に喜ぶ間もなく
一条は前のめり倒れ込んだ



「逃げやがって……クソが」



いつの間にか城ヶ崎は間宮と共に姿を消していた

そしてAと久我もついに意識が途切れてしまったのだった……



________





「やっと見つけた」



車内でポツリと呟いた城ヶ崎。それは隣の間宮にも当然聞こえていた



「知り合いなんですか」

「お前には関係のない事だ」



なのに津田を止めようとしたり病院へ連れて行けの指示したり
何処か矛盾を感じるもののそれを指摘すれば自分もタダでは
済まない事は理解しているのでそれ以上は何も聞かなかった



「……分かっていれば津田に頼まなかった」

「城ヶ崎さん?」

「……A」



それ以降、アジトに戻るまで城ヶ崎に全くの上の空で間宮は
途方に暮れる事となる




*

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設定タグ:ヒューマンバグ大学 , 京極組 , 天羽組   
作品ジャンル:恋愛
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ゆず(プロフ) - 悠さん» 関係性については早く夢主に思い出してもらわないといけませんね! (2023年1月1日 9時) (レス) @page16 id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
- 城ヶ崎との関係が気になる! (2023年1月1日 1時) (レス) @page48 id: 1f3484379a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 芥子さん» 名前変換につきましては早急に対応します! (2022年12月26日 17時) (レス) id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - コメントありがとうございます!そろそろ第二部も考えていますので宜しければ遊びに来てください! (2022年12月26日 17時) (レス) id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
芥子 - この世界観に溶け込んで読んでみたいなぁとも思うので、よろしければ是非名前変換の方ご検討頂きたいです…!(設定ページの方閲覧いたしました)ゆずさんの都合がよければで大丈夫です!これからも応援してます! (2022年12月26日 14時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2022年11月15日 9時

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