番外編 淡い気持ち リク ページ35
* 伊武side
今から５年前。いつも通りシマの見回りをしている時に奇妙な
女を見かけた
「……見かけない奴だな」
特に何か悪い事をしてる訳でもなく、ボーッとしてるだけで
その時は俺も話しかけたりはしなかった
……が、その日から頻繁に見かけるようになり堪らず俺は
そいつに話しかける事にした
「最近この辺りをうろついてるみたいだが何をしてるんだ？」
「うるさい」
「年上にその口の聞き方は羨ましくないねぇ」
その女ははっきり言って美人。それが俺をよりイラつかせた
「ここは俺達河内組が仕切ってる。勝手な真似されても迷惑だ」
「……だから何ですか」
「あ？」
「私は何もしてない。だから貴方に責められる覚えがない」
その生意気な女は何処かへと消えた。もう二度と会いたくないと
思っていたが、すぐに再会する事となる
いつも通り守代を受け取りに来た時の事。クラブのオーナーが
見るからに機嫌が良く、何があったと尋ねると……
「良い子がいま体験入店してるんだよ」
「いい子?」
＿＿ガシャンッ！！
「おい、この店はいい女いねぇのか！」
「お客様、落ち着いて下さい！」
「うるせぇ黙れ！！」
「きゃあっ！？」
酔っぱらい客の一人が嬢に絡み始めやがった。ったく……ここは
河内組がケツ持ちしてて、たまたま組員が居合わせているなんて
コイツも運がねぇなぁ
ひとまずその男を店から追い出そうとしたその時だ
＿＿ドサッ！！
「ぐぁっ！！」
「手出すのは止めて」
そいつはまさしくあの女だった。そいつは俺が動く前に
嬢から酔っ払いを引き離したんだ
「私の先輩の顔に傷がついたらどう責任とるの」
酔っぱらい客を投げ飛ばした後、そのまま関節を固めて
抑え込んだ。手間は省けたがこれ以上は俺達の仕事だ
「その辺にしておけ。後はこっちで何とかする」
「……分かりました。宜しくお願い致します」
どうやら女も俺に気がついたみたいだが店にいる手前、初対面の時の
ような生意気な口は聞かなかった。ったく……
後でオーナーに聞くとつい最近入ったらしく、詳しい経歴は
何も知らないようだった。この職業は訳ありの人間が働くなんて
珍しくないからそういう事もあるんだろう
しかし、翌月に守代を受け取りに来たときには既に辞めた後だった
*
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ゆず(プロフ) - 悠さん» 関係性については早く夢主に思い出してもらわないといけませんね！ (2023年1月1日 9時) (
レス) @page16 id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 城ヶ崎との関係が気になる！ (2023年1月1日 1時) (レス) @page48 id: 1f3484379a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 芥子さん» 名前変換につきましては早急に対応します！ (2022年12月26日 17時) (レス) id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - コメントありがとうございます！そろそろ第二部も考えていますので宜しければ遊びに来てください！ (2022年12月26日 17時) (レス) id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
芥子 - この世界観に溶け込んで読んでみたいなぁとも思うので、よろしければ是非名前変換の方ご検討頂きたいです…！(設定ページの方閲覧いたしました)ゆずさんの都合がよければで大丈夫です！これからも応援してます！ (2022年12月26日 14時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2022年11月15日 9時
