16 組の為なら ページ31
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京極組が抱えている問題。それは……
「ひゃひゃひゃ!飲め飲め!金ならいくらでもある」
この馬鹿騒ぎをしている男、日下晋平だ。ちなみに日下組長の
実子である
「晋平さん。そろそろ……」
「あぁ?うっせぇな!テメェは黙ってろ」
正直、一発や二発殴りたい所だが相手が相手だ。久我は必死に
自分を抑えていた
________
「いい加減にしてくださいよ。晋平さん」
久我と日下が事務所に戻ると鬼のような形相を浮かべるAが
出迎えた。あまりの気迫に流石の晋平も一瞬怯むが、すぐさま
睨み返す
「あぁ?誰に口を聞いてると思っているんだ?」
「貴方に決まっているでしょう。守代を納めている店の
女の子に面倒かけないで貰える?すごく迷惑なの」
そんなものでAは怯まない。すると晋平は……
「随分生意気な口を聞くじゃねぇか。あぁ?それとも
お前が相手してくれんのかよ?」
強引に腕を掴み、体をグッと寄せた所で流石の久我も
我慢の限界が来たのか二人に駆け寄ろうとしたその時。
__グイッ!!
「晋平さん。何してるんすか」
「相良?邪魔すんじゃねぇよ!」
なんと間に割って入ったのは相良だった。片手には特殊警棒が
握られており、晋平がそれを見ると顔を引き攣らせた
「お前何でそんなもんちらつかせてるんだよ」
「……これですか?これからコイツらとカチコミなんで
すぐ使えるように出してるだけっすよ」
相良はそのままAと久我を連れて事務所を後にする
______
「……何とか誤魔化せたな」
相良がそう言うとそこで久我は意図に気がつく
「上手い事いきましたね。俺だけじゃ出来ませんでしたよ」
「あぁ。A、大丈夫か?」
「ありがとうございます、相良の兄貴」
明らかにほっとした様子のAの頭を軽く撫でた後、相良は
久我に真剣な顔つきで話しかける
「なるべく晋平から目を離すなよ。最近あちこちで暴れまくって
評判が良くないんだ」
すると相良の口から予想外の言葉が出た
「この前も河内組の連中と揉めていた。下手すりゃあいつ
何かやらかすかもしれねぇぞ」
「あの馬鹿ボン……何でこんな時に!」
しかし相良のこの忠告はこの後、的中する事となる
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ゆず(プロフ) - 悠さん» 関係性については早く夢主に思い出してもらわないといけませんね! (2023年1月1日 9時) (レス) @page16 id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 城ヶ崎との関係が気になる! (2023年1月1日 1時) (レス) @page48 id: 1f3484379a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 芥子さん» 名前変換につきましては早急に対応します! (2022年12月26日 17時) (レス) id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - コメントありがとうございます!そろそろ第二部も考えていますので宜しければ遊びに来てください! (2022年12月26日 17時) (レス) id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
芥子 - この世界観に溶け込んで読んでみたいなぁとも思うので、よろしければ是非名前変換の方ご検討頂きたいです…!(設定ページの方閲覧いたしました)ゆずさんの都合がよければで大丈夫です!これからも応援してます! (2022年12月26日 14時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2022年11月15日 9時