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9 アーミーナイフの好奇心 ページ18

* 小峠side





「お前、何で京極組の人間に助けられてんの」



新入りの速水は小林の兄貴からヤキを入れられている真っ最中だ。
奴は巡回中、半グレに絡まれるカタギの女を助けようとしたのだが
全く歯が立たずにボコボコにされてしまった。

そこにどういう訳か京極組の人間が通りかかり、女と速水の両方を
助けて名も名乗らずに消えたという……



「天羽組の名前に泥塗ってんじゃねぇぞ」



だが、速水に罰を与える前に確かめるべき事がある筈だ



「小林の兄貴。一先ずその人物が誰なのか調べませんか」

「んぁ?そーだな」



俺達は部屋を出た。速水、手当くらいは自分でやってくれ




________





「ソイツが何で空龍街の近くに居たのかってのが問題だよなぁ」

「シマ荒らし……ですかね」



情報屋に接触する前、小林の兄貴とこんな話をしていた。
すると……




「ひょっとして京極組の藤間Aを探しているのかな」




どこからか声がしてきた。情報屋の伍代だ



「おう。その藤間がなんでうちのシマの近くを歩いていたんだ」



小林の兄貴がそう切り出すと伍代はサラリと答えた



「あの辺りにいたって事は探しものじゃないかな」

「「探しもの?」」

「彼女は訳ありでね。まぁこれ以上はプライベートになるから
 言わないけど、とりあえず君達が考えてるような事はないよ」



探しものだと……?一体、何を探しているんだ?



「先に言っておこうか。組同士の抗争に口を挟むつもりはない
 けれど、個人的に彼女を探すつもりなら俺も考えるからね」



伍代は目を細めて俺達に冷たい目線を向けた



「万が一、深入りしようものなら旦那も黙ってないだろうね」

「(……旦那って、伊集院の……?)」

「ふーん。何か削がれたわ、取り敢えず荒らしじゃないんだな?」

「そうだ。大した情報じゃなくてごめんね」

「華太ぉ。帰るぞ」



結局俺達は何をしにここへ来たのか。伍代の言う通りなら
とりあえず天羽組から動く必要もないのだろう




その帰り道、小林の兄貴が「ちょっと飯食いに行ってくる」と
行って数日組を空ける事になるのを俺はまだ知らなかった



*

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設定タグ:ヒューマンバグ大学 , 京極組 , 天羽組   
作品ジャンル:恋愛
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ゆず(プロフ) - 悠さん» 関係性については早く夢主に思い出してもらわないといけませんね! (2023年1月1日 9時) (レス) @page16 id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
- 城ヶ崎との関係が気になる! (2023年1月1日 1時) (レス) @page48 id: 1f3484379a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 芥子さん» 名前変換につきましては早急に対応します! (2022年12月26日 17時) (レス) id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - コメントありがとうございます!そろそろ第二部も考えていますので宜しければ遊びに来てください! (2022年12月26日 17時) (レス) id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
芥子 - この世界観に溶け込んで読んでみたいなぁとも思うので、よろしければ是非名前変換の方ご検討頂きたいです…!(設定ページの方閲覧いたしました)ゆずさんの都合がよければで大丈夫です!これからも応援してます! (2022年12月26日 14時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2022年11月15日 9時

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