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*




「(……なかなかやるな)」



恐らく腕力はさほどではないが、その圧倒的な銃の腕前に和中は
驚きを隠せない



「(香月と同等……いや、それ以上か?)」

「あの、終わりましたよ。後はボスだけです」

「ん、すまない」



奥に進んでいくと不相応な装飾品が飾られている部屋に到着。
そこにはこの組織のボスが高級ソファーに座っていて、こちらを
見ていた

まだ自分に勝ち目があると思っているのかニヤニヤしながらAに
提案を持ちかける



「お前は助けてやるよ。俺の女になれ」

「断る。貴様のような外道に渡さん」

「おいおい金髪野郎。俺はそこの女に言ってるんだぜ?」



しかし何故か和中が先に答えた。そして刀を抜く



「薄汚い目でAを見るな。お前はダルマになっとけぇ!!」

「ぐぁぁっ!!」



行った悪事に対して実にあっけない最後だった。刀についた血を
拭き取った和中はAに向き合い頭を下げた



「え、ちょっと!?頭上げて下さい!」

「京極組の人間だからと毛嫌いした事を詫びる。申し訳ない」

「いや、大丈夫ですから!」



すると和中のスマホに電話が入る



「親父、無事に粛清は終わりました」

「(……親父って、天羽組長だよね)」

「……えぇ。京極組の人間もいますが」



やはりこの手の情報はすぐ回るのか、天羽組長はそれを確認する為に
連絡してきたようだった



「今回は彼女……藤間Aがいたからこそ早々に解決出来ました」



天羽組長は一体どんな事を聞いたのか。和中は続ける



「少なくとも彼女に関しては信用出来る人間だと俺が保証します」



それからすぐに電話を切ると再び若葉に向き合った



「君とはまた会いたいと思っている」

「へ?あ、ありがとうございます?」



和中は最後にAの頬を撫でてからその場を後にした



「悪い人……ではないのかな」






*

・→←6 天羽の剣豪との対面



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設定タグ:ヒューマンバグ大学 , 京極組 , 天羽組   
作品ジャンル:恋愛
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ゆず(プロフ) - 悠さん» 関係性については早く夢主に思い出してもらわないといけませんね! (2023年1月1日 9時) (レス) @page16 id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
- 城ヶ崎との関係が気になる! (2023年1月1日 1時) (レス) @page48 id: 1f3484379a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 芥子さん» 名前変換につきましては早急に対応します! (2022年12月26日 17時) (レス) id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - コメントありがとうございます!そろそろ第二部も考えていますので宜しければ遊びに来てください! (2022年12月26日 17時) (レス) id: 72061703ef (このIDを非表示/違反報告)
芥子 - この世界観に溶け込んで読んでみたいなぁとも思うので、よろしければ是非名前変換の方ご検討頂きたいです…!(設定ページの方閲覧いたしました)ゆずさんの都合がよければで大丈夫です!これからも応援してます! (2022年12月26日 14時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2022年11月15日 9時

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