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「実は横浜の一部の連中が先日、天羽組さんが行った粛清に
グチグチ言っているようでして……」
「やはりそうでしたか……しかしウチはシマを荒らされたんだ。
文句を言われる筋合いはない筈ですがね」
予てから親交のある横浜極道の家入組長からその話を聞いた
天羽は神妙な面持ちで呟く
「あの、家入組長……」
「どうしました。Aさん」
「その一部の連中って一体……」
「これはこれは天羽組さんですか。先日は粛清どうも
ご苦労さんでした」
Aの言葉を遮るように誰かが割って入ってきた
「名波のカシラ。領分を弁えない東京の極道はこの人達ですか」
嫌な視線だけでなく明らかに悪意が込められた一言に真っ先に
乗ってしまったのは小峠だ
「親っさんに舐めた口利きやがって……」
「あっ」
しかしただ一人、Aはその顔を見た瞬間驚いた表情を浮かべる。
そしてそれに気が付いた男もまた視線をAにのみ向けた
「ただのガキだと思っていたが天羽組の妹分だったとはな」
「挨拶も無しにウチのAをガキ呼ばわりとは偉いご身分ですな」
「これは申し遅れました。神城組の若頭の名波ってもんです」
悪びれもせずに名波は続けて不敵な笑みを浮かべながら天羽に
語りかける
「いくら粛清の為とはいえ我が物顔で横浜に出入りするのは
感心しませんねぇ」
「入るなら一言言うのが当然だよね。腹が立つよ」
ここでついに我慢の限界が来た矢部は怒りを露わにした
「俺達はシマを荒らしたゲスを粛清に行っただけだ。
まずはありがとうございます、だろ？ハマの極道は
同義もなってねぇのか」
すると名波の側に居た男は矢部に近寄り、互いに睨み合う。
それは端から見ても異様なオーラを放っていた
「喧嘩売ってんの？男前だけど古風だな。お前」
「兄ちゃん。いつまでも舐めた口利いてんじゃねぇぞ」
「や、矢部の兄貴……あの」
その無骨な手をグイグイ引っ張るとAは気圧されながらも
「喧嘩は駄目です……」と必死に止めにかかる
「矢部、Aの言う通りだ。社交の場で喧嘩なんざ
するもんじゃねぇ」
「すみません。親っさん」
「仰るとおりだ。お前もその辺にしておけ」
「名波のカシラ……」
「家入組長。横浜で意地を張るつもりなら少し身の振り方を
考えた方が良いですよ」
「これだからコウモリ野郎は嫌いだ」
不穏な空気を残しつつ、二人はこの場からようやく離れるのだった
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ゆず(プロフ) - シャリファさん» ご指摘ありがとうございました😌 (3月28日 9時) (
レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - あの、非常に申し上げにくいのですがタイトルとタグがヒューマンバク大学になってます‥ (3月28日 7時) (レス) @page3 id: 8b3e245298 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» いいですね！バグ大小ネタ楽しいのでゆず様のアレンジで他の組も読んでみたいです😊 (3月9日 0時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» ありがとうございます！結構、天王寺組の姉貴は執筆してて楽しかったので他の組でもシリーズを作れたらなぁ…と思っています😌 (3月9日 0時) (レス) @page4 id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 100ポイントは笑撃でした🤣今回のお話も面白かったです！ (3月9日 0時) (レス) @page7 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2024年3月8日 22時
