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【戸狩編】
「姉さん」
今日、本部に来たらAが何処にも見当たらず周囲もその行方を
知らないという。戸狩が三國に尋ねた時、あっさりと判明する
「Aなら東京やで」
「東京！？」
戸狩は驚きを隠せなかった。東京には天羽組や京極組、河内組……
武闘派極道が多数存在する
にも関わらず、舎弟一人付けないで単独で行動するなんていくら
Aでもリスクが大き過ぎる。焦った戸狩は何度も何度も電話を
かけるも繋がる気配が無い
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「別に空港まで迎えに来んでも良かったのに」
「心配したんですよ」
「玄ちゃん。私、そんな柔やないからね」
＿＿Aの姉さん！今何処にいるんですか！
そんな怒号に近いような電話を終えて数時間後。空港まで
車で迎えに来た戸狩にAは若干引いているようだ
「まるで赤ちゃんの後追いみたいやね」
「ガキ通り越して赤ん坊扱いですか」
相手はとっくに成人を迎えた立派な男。それが尚更、面白くて
堪らないようだ
二人しかいない社内には笑いを堪らえようとするAの
掠れた声がやけに響いている
「玄ちゃんが……赤ちゃん……っ、く……っ！」
「Aの姉さん。自分でツボに入ってどうするんですか」
「玄ちゃんの赤ん坊の頃ってどんなんやろうね？その時から
今みたいな立派な眉毛してたんかな」
「俺の特徴それだけですか」
赤信号で車は停まった。ハンドルを握っていた手は助手席に
座るAへと伸ばされる
「ホンマに心配したんですよ」
「玄ちゃん？」
「………」
「どうしたん」
「姉さんは……俺の事、どう思っ」
「信号青に変わったんやけど。玄ちゃん」
「！！すんません」
ただ純粋に自分という人間を見てくれる姉貴分に堪らず思いが
溢れたが……空気を読まない信号と弟分の心知らずのAによって
それは呆気なく散ってしまった
「そんな手繋ぎたかったん？」
「手どころか抱きしめたいです」
「ホンマに甘えん坊やね」
結局、この頃になると何故Aは一人で東京に向かったのかなんて
戸狩はどうでも良くなっているのだった
「まさか男と会ってた訳じゃありませんよね」
「………会うつもりはなかったんやけどね」
「何処のガキですか。シバきますから教えて下さい」
「そんなん言うたらアカンよ」
「っっ！！」
「風邪でも引いたのか。東雲」
「城ヶ崎さん……」
「体調管理くらいしっかりしろ」
*
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ゆず(プロフ) - シャリファさん» ご指摘ありがとうございました😌 (3月28日 9時) (
レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - あの、非常に申し上げにくいのですがタイトルとタグがヒューマンバク大学になってます‥ (3月28日 7時) (レス) @page3 id: 8b3e245298 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» いいですね！バグ大小ネタ楽しいのでゆず様のアレンジで他の組も読んでみたいです😊 (3月9日 0時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» ありがとうございます！結構、天王寺組の姉貴は執筆してて楽しかったので他の組でもシリーズを作れたらなぁ…と思っています😌 (3月9日 0時) (レス) @page4 id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 100ポイントは笑撃でした🤣今回のお話も面白かったです！ (3月9日 0時) (レス) @page7 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2024年3月8日 22時
