《リク専》バグっている貴方の反応

天羽組 ページ5

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《小峠》


「ど、どうぞ」

「ありがとう……って、苦っ！？」

「ブラック苦手なのに何で飲むんですか」

「いつも美味しそうに飲んでるから気になって」


間接キスを全く気にもとめないAさん。意識しているのが
自分だけなのが悔しかった小峠さんは……

「返して下さい」

「ケチだなぁ」

「なんとでも仰って下さい」

その手から缶コーヒーを取ると足早にその場を去ります


＿＿Aの姉貴には早いですよ。ブラックは


苦し紛れの捨て台詞を残して



《小林》


「飲めるんですか？いつもミルクが入ってるやつしか
　飲まないじゃないですか」

「……ん？」


缶に口をつける直前、聞き捨てならない一言が聞こえました

「あれ？何で幸真がそれ知ってるの？」

「？姉貴の好みくらい分かりますよ」

苦い物が苦手なAさんに配慮するという意外な反応を
見せる小林さんでした

「あー……幸真が好きそうな味だ」

「他に感想は？無いんですか」

「に、苦いね？」

「あっそ……もういいっす」



《和中》


「貴方に飲みかけを渡す訳にいきませんよ」


その美味しいシチュエーションよりAさんの自分に対する
紳士的なイメージを壊さない事を優先しました

「せっかくですから一緒に休憩しませんか」

「そうしよっか。蒼ちゃんは優しいね」

「貴方にだけですが」

「何か言った？」

「いいえ。何も」

せっかくの機会を棒に振った事を後悔していない訳では
ありませんが……寂しそうな表情とは裏腹に心臓がいつも
より強く鼓動していたそうです



《南雲》


「……何？飲みづらいんだけど」

「(早く口を付けてくれませんか？)」


下心を抑えきれない南雲さんはその瞬間を心待ちにしています

「(早く、早く……！)」

「はぁ……分かった。返すよ」

「え？」

「やっぱり自分で買うから。ごめんね梗平」

「えっ、えぇ！？そんな……！！」

自らチャンスを逃してしまいましたね。頑張れ、南雲さん！





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