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天羽組 ページ31

*



《小峠》


「お前……心配させやがって!」


入門当初から互いに切磋琢磨してきたんです。だから小峠さんは
兄貴分達に何を言われても受け入れませんでした

「いや、私が華太を置いていくわけないでしょ」

あっけらかんと応えるAさんにはそれ以上、何も言えません


「それで何か分かった事はあるか?」

「背の高い女の子は好きみたい」

「は?」



《小林》


「今まで何してたんだよ」


Aさんなら大丈夫、そう思い込んでいた小林さん。来る日も
来る日もひたすら信じて待っていました

そうする事でしか自分の精神を保つ事が出来なかったのです

「……幸真、心配した?」

「知らねぇよ。で?俺にこれだけ心配させたんだから
 何か情報握って来たんだろうな」

「お父さんの見られなかった世界が見たいんだって」

「何だそれ」



《和中》


「相変わらず無茶をするな」

「それが私の取り柄だからね」


するとAさんは急に真剣な顔をしました

「蒼一郎。闇夜には気をつけてね」

「……分かった」

「いい加減、離してくれないかなぁ。紳士的な蒼一郎は
 何処に行ったの?」

この後、天羽組長がこの場面を目撃し組に様々な憶測が
流れた事はもはや語るまでもない



《永瀬》


「お前、今まで何して……馬鹿野郎……」


大切な人が目の前から居なくなるのは懲り懲り。その
寂しさは一言では語れません

「仕方ないでしょ。じゅ……いや、何でもない」

「言えよ」

「何でもないってば」


兄貴がトップになるのを見たい、そう言って自分に懐いた
敵の顔が忘れられない

その反応を曲解した永瀬さんが暫くの間、ストーカーの如く
行く先に付いてくるようになるとこの時は想像出来ませんでした




*

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ゆず(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます!あと時間をかけ過ぎてすみません😢 (2月23日 19時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - リクエストありがとうございました!嫉妬系大好きなんですよね。ドキドキさせてもらいました😍 (2月23日 19時) (レス) @page38 id: 52318af24f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - みはるさん» 本当にお待たせして申し訳ありません! (1月11日 23時) (レス) @page3 id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
みはる(プロフ) - リクエストこたえてくださりありがとうございます!最高でした! (1月11日 23時) (レス) @page29 id: 0788dd718b (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます😊 応援してます! (12月31日 11時) (レス) id: 52318af24f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2023年11月21日 17時

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