《リク専》バグっている貴方の反応

天王寺組 ページ21

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《城戸》


「みーつけた」


その無邪気な笑顔と共に差し出されたのは……

「飴？」

「せや。A好きそうやったから……って、それ吸い始めた
　ばっかりやん。勿体ないで？」

Aさんは点けたばかりの煙草を消すとその飴を口に含みます

「こっちの方が美味しそうなんで」

「素直な子は好きや。ほら、たくさんあるからなぁ」

図らずも煙草断ちをさせてしまう城戸さんでした



《浅倉》


「ライター忘れたから点けてくれ」

「……」


どうやら浅倉さんも同じタイミングで吸いに来たんですね

「またこうやって吸うか。二人きりで」

「えっ」

「何や。嫌なんか？」

実は密かに想いを寄せていて何か接点が欲しかったらしく……
それが煙草だったとは予想外

ですがせっかくのチャンスを決して無駄になんかしません

「……行くで」

「はい」

それは二人にしか分からない合言葉です



《陣内》


「……」


＿＿ジュッ


「え、陣内の兄貴！？」

「んな顔して吸うな。痛々しいねん」


無言で煙草の火を指で押し消すと更にまだ入ってる箱も
取り上げられました

「また吸っとったらど突いたるからな」

心配、なんて言葉を素直に言えない陣内さんはそれ以上なにも
語ろうとはしません



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