バグ大 反応集７

京極組 ページ8

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《久我》


「お前も馬鹿だな。こんな簡単に家に来ちまうなんて」


それも自分が京極組の人間であると知った上での事だから
尚更おかしくてらたまらない

拒みきれないのは自分に気持ちがあるから。そうなれば
引き下がるなんて真似は無用です

「そんな身構える必要はねぇよ」

「……」

絶対に落とす。その決意が更に二人の距離を強引に縮めたのでした



《海瀬》


「A」


繋ぎ止める為の甘い言葉も分からない。どうすれば自分が
本気なのか伝える術もない

卑怯だとは理解している。だから……

「将悟さん、どうして……？」

力任せに押さえつける事しか出来なかった。本当はこんな
真似をするつもりはないのに

「きゃっ！」

「……好きだ」

反転する視界に短く悲鳴を上げると眉間にシワを寄せる海瀬さんと
目線が合いました

その言葉を最後に残された優しさが消え、二人の陰が重なったのです



《相良》


「気に入らねぇな」


プライドの高い相良さんにとってAさんの行動は神経を
逆撫でする以外の何物でもありません

宅飲みなんてただの口実。否定の出来ない事実を作る為の
策にしか過ぎないのです

「下らねぇ理由で引き下がる程、中途半端にお前の事を
　好きになってねぇよ」

なりふりなんか構っていられない。相良さんは微かに震える
その姿を見て見ぬ振りをして強引に首筋へ顔を寄せるとそこに
証を残したのでした



《一条》


「チャンスをくれないか」


Aさんの戸惑いは当然だと思っている一条さんはすぐにでも
物にしたい衝動を無理やり抑え、苦し紛れにそう切り出しました

「頼む。俺は本気でAの事を愛しているんだ」

そのひたむきな思いに揺らいだのを見逃しません

「いいか？」

「……っ」

優しく唇を撫でながらそう尋ねると恥ずかしさ故に否定も肯定も
出来ずにいるとその返事を待たずに一条さんは自分のそれを重ね、
微笑みかけます


「A。お前は本当に可愛い」



《高砂》


「私ね。こう見えて手段は選ばないの」


泣いたり泣かせたり、恋愛においては色んな経験をした高砂さん

いつだって本気ですが喉から手が出る程に欲しいと思ったのは
Aさんが初めてです

「…あぁそうだわ。キス以上の事をしたらお馬鹿さんの
　Aでも分かるんでしょうね」

自分を良い人と信じて疑わないその瞳が今は腹立たしかった。
そう……Aさんの信じる優しい高砂さんなどもしかしたら
最初から居なかったのかもしれません




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