バグ大 反応集７

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《阿久津》


「阿久津さん……っ」


後ろからキツく抱きしめられ、耳元にかかる吐息と低い声に
反射的に身を捩っても全くびくともしなかった

「もう戻れると思わないでくれ」

Aさんの意志なんか無視するその一言に誰よりも悲しそうな
表情を浮かべるのは阿久津さん本人です

「あの……っ！」

抗議の声を遮るように首筋へ何度も何度も唇を落とす

絶え間なく与えられる微弱な刺激に力が入らなくなった体を
抱えるとそのまま寝室へと向かいました

「すまない」

一体何に対しての謝罪なのか。それは阿久津さん本人にしか
分かりません



《八隅》


「逃げるなよ」

「駄目、こんな……」


シャツのボタンを外しにかかる手を必死に掴むも力の差は歴然。
一つ、また一つと外れるとその白い肌が少しずつ見えてきました

「綺麗だ」

「み、見ないで下さい……っ」

全てが策だと気が付いても遅い。強く抱き寄せるこの腕から
どう逃れられるというのか

軽い音を立てて床に落ちたシャツ。それでも抗おうとする
Aさんに八隅さんは囁きました

「大人ってズルいんだよ。お前が思っている以上にな」

そう。誘いに乗った時点でAさんは負けたのです



《工藤》


「俺はお前に真摯に向き合ってきたつもりだ」


その気持ちに嘘などついた事はない。そして今後も変わる事は
絶対に有り得ない

「A。今更逃げるなんて卑怯な真似は例えお前でも許さねぇぞ」

自分の本気を知っておきながら何事も無かったように振る舞う
なんて許せません

「……いい加減に腹括れ」

とうの昔に覚悟は決めている。あとは目の前の愛しい子をどう
腕の中に納めるか

Aさんの酔いもとっくに醒めているのでした




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