バグ大 反応集７

天王寺組 ページ12

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《城戸》


「Aは俺の事どう思っとるん？」


それは賭けでした。もしここで拒絶されたら潔く諦めようと

「す、好きです……」

そんな答えを聞いては黙っていられません。可愛らしい反応に
笑みを深めて顔をグイッと近づけます

「そんなん聞いたら帰せんて」

帰すつもりなんて最初からありませんが……それは内緒です



《浅倉》


「虫の良い事考えてると痛い目に遭うで」


例えAさんが相手でも容赦しません。その涼し気な顔が
一層、冷たく見える程に浅倉さんの表情は無に近かった

「簡単な事やろ？俺の事好きやって認めればええんやから」

一歩たりとも引くつもりはなく、その細い体を扉に強く
押し付けると……

「散々人の気持ち奪っておいて……ただで帰れる思わん事やな」

言葉の端々に愛が溢れるのはきっと無意識です



《渋谷》


「……ごめんなA」


Aさんの戸惑いは当然と思っている渋谷さんは引き止めの
言葉よりも先に自分が極道であると言わなかった事に対して
謝りました

「騙すつもりはなかったんや」

ただ怖かった。こうしてAさんが離れていこうとする事が

「……けど今更離れたくもない」

それは渋谷さんが最後に見せた優しさです。その逞しい腕の中に
閉じ込められたAさんは服越しに伝わる温かさに絆されたのか
抵抗する事が出来ませんでした



《室屋》


「どアホ」


短く吐き捨てると共にAさんの体はソファーへと投げられ……

「お前どういう神経しとるん？極道相手に背を見せたら
　あかん事くらい考えたら分かるやろ」

バレているなら隠す必要も釈明する必要もなし。それに至った
室屋さんはさっさと自分を選ぶように迫ります

「はよ俺の女になれ」

欲するあまりにAさんの気持ちなんかお構いなしの室屋さん。
強がっていてもその頬が少しだけ赤くなっている事に気付くのは
もう少し先の事



《馬渕》


「残念やわ」


突然、耳元で聞こえた低い声にAさんが微かに声を
上げた事に気を良くした馬渕さんはそのまま……

「俺は優しいから選ばしたる。ちゃんと自分の口で
　恋人になります言うか、いつまでも意地張ってえらい目に
　遭うか……」

最初から選ばせるつもりなどありません

「＿＿＿＿＿＿」

「それでええ」


果たしてAさんは何と答えたのか。それは馬渕さんの
恍惚混じりの笑みを見れば明らかですね




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