バグ大 反応集７

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《眉済》


「そんな寂しい事言うなよ」


いつもの声色、いつもの口調……しかし振り返ってもそこに
Aさんの知っている眉済さんはいませんでした

「俊之さん、あの……離れて下さい」

「往生際が悪いぞ。お前」

頬を撫でていた指先がそっと唇に触れる。その微かな熱と
感触がくすぐったい

Aさんが戸惑いの表情を浮かべている事なんかお構いなしの
眉済さんは抑揚のない声色で呟きます

「……どんな声で鳴いてくれるんだろうな」

逃げ道など最初から無かったと気がつく頃にはきっと身も心も
奪われているのでしょう



《月麦》


「好きだ」


思いがけない告白にAさんは思わず足を止めました

「月麦さん……？」

「……本当に好きだ」

普段は饒舌な月麦さんも今は自分の気持ちを伝えるのが精一杯。
何か葛藤しているのかAさんの腕を掴む手に力が入ります

「……っ、痛い」

繋ぎ止める事に必死過ぎてその悲痛な声すら今の月麦さんには
届いていませんでした



《来栖》


「俺、本気だけど」


真剣な声色に振り向くといつもの余裕綽々な笑みを消して
こちらを見つめる来栖さんと目が合いました

「こんな所にまで来て帰れると思ってるその神経が凄いと
　思うよ。本当にさ」

責め立てるような言い回しに言い返せないでいると一歩一歩
歩み寄り、壁へと追い詰めます

「無駄な真似はしないで大人しくしていたら？」

その忠告はせめてもの優しさなのかもしれません



《犬亥》


「すまない」


自分が最初から打ち明けていればAさんを悩ませる事も
無かった。例え逃げられたとしてもそれを受け入れる覚悟でいた
……筈だったのに


＿＿俺との事を真剣に考えてくれないか？


「ほ、鳳太郎さん」

「こんな事を言う資格なんて無いのは分かっている。
　それでもお前が……好きなんだ」

その実直な思いにAさんは何と返事をするのでしょうか




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