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*戸狩、大嶽、三國、陣内



《戸狩》


「……足りん」


再び伸ばされた腕が逃げようとするAさんを捉えました

「もう一回しよか」

「嫌……です」

「そんな意地悪言わんといて。ほんまにAが欲しいんや」

兄貴分だから妹分に思いを寄せてはいけないのか?戸狩さんに
身を引くなんて考えはありません


「早く俺を受け入れてくれ。どうにかなりそうで怖いねん」


この気持ちを抑える事は出来なかったのです



《大嶽》


「ええ表情するなぁ。たまらんわ」


再び覆い被さると強引に唇を重ね、ジッとAさんの顔を
見つめます

「もう逃せへんからな。覚悟せなあかんで」

「カシラ……」

これは何かの間違い、過ちなのだと心の何処かでAさんは
そう信じていました


「他の奴等にヘラヘラせんと俺だけ見ていればええんや」


例えそこにAさんの気持ちがなくとも関係ない。欲しい物は
欲しい。年甲斐もないガキだとつくづく思うのだった



《三國》


「もう甘い顔はせえへん」


随分優しくしたつもりだった。振られても避けられても
自分の立場上、仕方がない事だと全て受け入れてきました

ですが……それも終わり。取るに足りない理由で諦めれるなら
最初からの好きになったりしません

「三國組長、何して……っ!?」

「俺も男や言うの教えてやろう思ってな」

ここは三國さんの執務室、側近すら許可なく入る事は出来ない。
助けを呼んだ所で誰も来ません


「もう後戻り出来んで。俺もAも」


Aさんの目から涙が溢れたのを三國さんはあえて
無視するのでした



《陣内》


「親父の事しか頭にない脳筋やと思ってるんか」


恋心を自覚した時から自分なりにアプローチはしましたが
それに対して受け入れる訳でも拒絶される訳でもなく……


__陣内の兄貴はそんなの興味ない筈では……


「人の気持ちを馬鹿にすんのもええ加減にせえ」

その睨みは普段、外道に向けられているのに今はAさんに
向けられていました

「そのガチガチに固まりおった考え、俺が叩き直してやるわ」

「あ……」


陣内さんがシャツに手を伸ばし、ボタンを外すと鍛え抜かれた
筋肉が露わになります

Aさんが一歩後ろに下がるとあっという間に追い詰められ……

「往生際が悪いで」

陣内さんの気持ちを知りながら袖にした事をAさんは
今夜、後悔するでしょう




*

京極組→←天王寺組



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ゆず(プロフ) - ベルさん» 実はボスの大丸?と御前を出したいので今回のお題には組み込もうかなと思ってました! (10月22日 21時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 7段楽しみにしてます!!ぜひ、エルペタスメンバーをお願いします!! (10月22日 20時) (レス) @page50 id: 1ab7874982 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!ただ今、ストック作りとお題(仮)を考えたりなどしていますので公開がいつになるか分かりませんがよろしくお願いします! (10月22日 1時) (レス) @page50 id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 第七弾!!楽しみすぎますぅ..!!😭 (10月22日 1時) (レス) @page50 id: 71e6c7d49f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 十六夜月夜さん» 十六夜月夜様は羅威刃と戒炎が好きだと分かっていましたのでこの2つの組織は絶対に入れようと思ってました🥹満足していただけたのなら幸いです☺️ (10月17日 18時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2023年8月21日 16時

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