バグ大 反応集６

羅威刃 ページ42

*城ヶ崎、東雲、小湊、高城、秋元



《城ヶ崎》


「何がしたい」


その圧に負けたAさんが経緯を白状すると城ヶ崎さんは
微かに口角を上げ……

「ならこの手はAの為に開けておこう」

「どういう事ですか？」

「それは自分で考えろ」

しかし城ヶ崎さんの真意が分からず無防備な姿を他の構成員に
見せ続けた結果……


「A。お前は俺の元に置いておく必要があるな」


要らない独占欲に火を付ける事となります



《東雲》


「くっだらねぇ」

「で、ですよね……」


周りと比べても自分は比較的体格が良い。そんな東雲さんから
すればAさんの手は頼りない程に小さく見えるみたいです

「……無理すんじゃねぇぞ」

「は、はい？」

それは東雲さんなりの愛情表現でした



《小湊》


「どうしたの？」

「あ、ご……ごめんなさい」


手を繋いだ瞬間、Aさんは小湊さんのデリケートな問題に
触れてしまったと気がついて瞬時に謝りましたが当の本人は
あまり気にしていない様子

「僕これ好きかも」

ただしそれはあくまでもAさんだからこそ、です



《高城》


「頼むから可愛い事をするのは止めてくれ」


しかしAさんには止めてくれの部分のみが聞こえたようで
落ち込みながらそっと手を離しました

「ち、違う。嫌じゃない。あのな？話を聞け」

「ごめんなさい……」

これでは埒が明かない。高城さんはその細い体をそっと
抱き寄せると……

「好きな女に触れられて嫌な訳がないだろ」

明かす事はないと思っていた気持ちを打ち明けてしまったのでした



《秋元》


「どーしちゃった訳？」

「実は……」


何故自分と手を繋いだのか。それは単純にたまたま近くにいたのが
秋元さんだったから

「じゃあ今ここにいるのが高城さんでも同じ事をする訳？」

「そ、そうですね」

「いやいや？そんなの駄目だから。許さないよ」

手に力を込めるとそのあまりの強さにAさんは顔を顰めます

「秋元さん。痛い……です」

「俺以外にしないって約束しないと止めてあげないよ」

優しい口調が狂気をより一層、強くしていますね




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