バグ大 反応集６

・ ページ37

*犬飼、仙石、守若、六車、国生




《犬飼》


「うおっ！？」


どうやら不意打ちには弱いみたいです。しかし相手は可愛い妹分。
兄貴として格好悪い部分は見せたくなかった

「何するんだよ」

「ご、ごめんなさい」

その行動の理由を知るや冷たい態度をとった事を後悔します

「他の奴にすんなよ。分かったか？」

犬飼さんは嫉妬心を隠そうとはしないみたいですね



《仙石》


「何？俺と手繋ぎたかったのか」


意地悪そうな笑みを仙石さんは浮かべますがAさんはそれに
気が付いていません

「(はぁ……私もこんな感じで手を繋いでみたいよ)」

「ったく、どうした？」

どこか上の空の様子であるAさんを誂うのを止めた仙石さんは
打って変わって心配の表情を浮かべました

「羨ましかった……？そんなの俺と付き合えば解決する話だろ？」

自分に絶対的な自身がある仙石さんはそのアピールの仕方も
堂々としているんです



《守若》


「俺と遊びたいのぉ？」

「ち、違います！」


守若さんの遊ぶは洒落になりません。佐古さんの件もあるので
Aさんは必死に弁明をしました

「じゃあやっちゃう？恋人ごっこ」

「へ？」

「今日、仕事終わったら飲みに行こっかぁ」

……ですが守若さんがごっこ(・・・)で終わらせるつもりは一切無いと
気が付いた頃にはもう逃げ道など残されていないのでした



《六車》


「なっ！？」

「六車の兄貴？何もそんなに驚かなくても」


意外と押しに弱いのか六車さんは体が硬直してしまいました。
申し訳無さに手を離そうとしましたが……

「このままでいい！」

握り返されました。しかしそれは勢い余って必要以上に
力が入ったようでAさんは少し痛そうにしてますね

「す、すまない」

「いえ……大丈夫、です」

密かに思いを寄せているAさんに自分を抑えきれない
六車さんでした



《国生》


「あの！国生の兄貴……」

「ん、どうした」


繋がれた手をたぐり寄せ、愛おしそうに唇を落とし続ける国生さんに
Aさんは何をどう言えばいいか分からずただ顔を赤くするばかり

「離して、下さい」

繋いだのは自分からなのですがこんな事になるとは思わず……
ですがそんな戸惑いの声で国生さんが止まる筈がありません

「離せねぇよ」

そこにいるのは頼りになる兄貴分ではなくAさんを狙う
一人の男だったのです




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