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*南雲、永瀬、青山、香月、阿久津




《南雲》


「A。君は一つ思い違いをしているよ」


涙で目を濡らすAさんはその言葉の意味が分からずに
ただこの腕の中から逃げたくて必死に藻掻いています

「遊びなんかじゃない。本気なんだ」

「いや……、怖い、兄貴……っ!」

「今はそれでいいよ。でもいずれは……」

俺の事を見てほしい、なんて言えなかった唇は代わりに
Aさんのそれを塞いでしまいました



《永瀬》

 
「結構意地悪いのな。お前」

「違う、私そんなつもりじゃ……!」

「じゃあ何で俺の気持ち無視する訳?」


自分が一方的に想いを寄せている事くらい分かっています。
ですが自分じゃない誰かにAさんを取られるくらいなら……

その気持ちが残された理性を全て消し去ったのです

「俺の物になるって言うまで今日は離さねぇからな」

どうか未だに拭いきれない孤独を埋めて欲しい。永瀬さんは
そんな思いを込めてAさんにキスをするのでした


《青山》


「A。どうして逃げるんだ?」


青山さんの真剣な気持ちを知っているからこそです。それに
答えられない気まずさからAさんは青山さんを避け続け
ましたが……当然、捕まってしまいました

「優しくされたいなら大人しくした方がいい」

「青山の兄貴……」

「出来れば君の泣く所なんか見たくないからね」

なのにこれから強引に物にしようとしている……矛盾以外の
何物でもない事くらい青山さん自身が一番分かっています



《香月》


「香月の兄貴、私……」

「何も言うな」


尊敬する香月さんがこれから何をしようとしているのか。
それが分からない程、子供じゃない

「待って。兄貴……まだ今なら」

「待てねぇし今更止めるつもりもねぇよ」

あれだけ女嫌いだと思っていたのにAさんが紡ぐ言葉の
一つ一つに強く反応してしまう


結局、俺もただの男じゃないかと香月は自分自身を嘲笑った



《阿久津》


「A……」

「離して、下さい」

「すまん。それは出来ない」


もう無理だった。これ以上待ち続ける事も、頭と妹分の
関係でいる事も何もかも……

「こんなの、カシラじゃない……っ」

何も知らないであろうその肌に阿久津さんは執着の痕を残しました


「俺はずっとこうしたかったんだ」


阿久津さんの思いに少しでも気がついていればこんな事には
ならなかったのでしょうか




*

天王寺組→←《どうしようもない程、求められた※》天羽組



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ゆず(プロフ) - ベルさん» 実はボスの大丸?と御前を出したいので今回のお題には組み込もうかなと思ってました! (10月22日 21時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 7段楽しみにしてます!!ぜひ、エルペタスメンバーをお願いします!! (10月22日 20時) (レス) @page50 id: 1ab7874982 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!ただ今、ストック作りとお題(仮)を考えたりなどしていますので公開がいつになるか分かりませんがよろしくお願いします! (10月22日 1時) (レス) @page50 id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 第七弾!!楽しみすぎますぅ..!!😭 (10月22日 1時) (レス) @page50 id: 71e6c7d49f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 十六夜月夜さん» 十六夜月夜様は羅威刃と戒炎が好きだと分かっていましたのでこの2つの組織は絶対に入れようと思ってました🥹満足していただけたのなら幸いです☺️ (10月17日 18時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2023年8月21日 16時

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