バグ大 反応集６

天王寺組 ページ27

*城戸、浅倉、渋谷、室屋、馬渕




《城戸》


「これで逃げれんな」


あっさりとAさんを捉え、そのまま引き寄せると
軽く唇を重ねました

「冗談でもあんま可愛い事したらあかんって」

困ったように笑いつつも、その内心はめちゃくちゃ喜んでいるんです

「つまんないです。丈一郎さん」

「Aの事になると本気になってまうんや。堪忍してな」



《浅倉》


「何か企んでますよね」


行動に移す前にバレました。こうなっては何も出来ません

「二人きりの時に要らん事考えない方がいいですよ。
　俺も男なんで」

わかっててそんな事を言っているのか。はたまた気付かずに
忠告しているのか……逆にAさんがドキドキする結果に


「Aの姉貴。少し目を閉じてもらえます？動かんで下さいね」



《渋谷》


「駄目ですってAの姉貴……そんなアカンて……！」


しかしAさんが笑いを堪えているのを見てからかわれた
だけなのだと渋谷さんはすぐに分かりました

「駄目ですって……まるで女の子みたいな反応……ふふっ」

「………」


あ、怒りました。渋谷さんは怒りましたよ

「帰ったら覚悟して下さいね」

ゲームオーバー、敗者はAさんです



《室屋》


「Aの姉貴が望むならええですよ。いくらでもします」


愛情が妙に歪んでいる室屋さんに冗談など通じないという事を
忘れていたAさん

キス……というよりもはや噛み付くに近いそれに引き離そうと
しても全く離れません

「俺以外にこんな事してませんよね。もしそんな事したら
　めちゃくちゃにしてやりますから」

からかいも程々にしようとAさんはこの時、固く誓いました



《馬渕》


「別に構いませんけど。止まらんくなったらどうされる
　つもりですか？」

「え？ど、どうするって……」

「ここで俺にめちゃくちゃにされる覚悟あるんやったら
　そのまま続けて下さい」


その一言にAさんが戸惑っている間、馬渕さんは
距離を詰めて……

「隙を見せたら駄目でしょう。Aの姉貴のアホ」

返事を聞く前に馬渕さんは口を塞ぎました。飄々としながらも
心の中ではAさんを欲する気持ちを常に燃やしているのです




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