ヒューマンバグ大学 短編集４

天羽組 ページ46

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《小峠》


「俺はいいと思うんだが……」

「でも嫌なものや嫌なんです」


しかしその落ち込み方を見ればそんな事も言っていられません

「(氷室に相談か……？いや、違うな)」

慰めではなく根本的にどうにかならないかと考えるのが
彼らしいですね



《小林》


「小さくてもいいじゃん」

「そんなストレートに言わないでくださいよ！」


気遣いゼロ。その一言に気を悪くしたAさんはその日
小林さんを徹底的に無視

「……いい度胸してんなぁ」

翌日。ベッドから離れられないAさんから恨めしそうな
視線が向けられますが小林さんは知らない顔をしていたとか



《和中》


「背が高い事が悩みの女性もいる。あまり嘆くな」


いつもならここで納得するAさんですが今日は違います

「……蒼一郎さんなんか嫌いです」

「っ！？」

自分の発言の何が駄目だったのか？女心が今ひとつ分からず
翌日、香月さんにアドバイスをもらう姿が組内で目撃されました



《永瀬》


「何を今更気にしているんだ？」


そもそも意識した事がなかったので何故悩むのか純粋に
疑問に思ったようです

「……いい加減こっち見ろよ。バーカ」

「ひゃっ！？」

鏡に映るのは首筋に顔を埋める永瀬さんとその行為に顔を
赤くする自身の姿

翌日。改めて鏡を見た時、首に何か残っているのを発見し
永瀬さんを問い詰めたとか……



《野田》


「俺に釣り合わないだと？」


むしろそれは歳が離れた自分に言える台詞だと野田さんは
思いました

「まぁいい。話の続きは寝室でするのだ」

「え、一さん？」

「理解力に乏しいお前に教え込むにはそこが一番じゃ」



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