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天羽組 小峠 リク ページ43

*年末リク
*小林同期夢主
*抗争無しの世界軸






「華太ぉー踏み込みが甘いよ。力任せに構えても私には
 当たらないって」


__バコンッ!


「ぐほっ!!」

「あのね。そのフィジカルは凄いけどそれだけでやっていける程
 この世界は優しくないよ」

「がはっ!!」

「「「(姉貴、怖ぇぇぇ!)」」」


防戦一方の小峠と容赦なく攻撃を加えるAを見た舎弟……
飯豊、速水、亘清は肩を震わせる。無理もない、この後は
自分達も稽古をつけてもらうのだから


「ごめん!皆の稽古は中止して良い?今日は華太につきっきりに
 なりそうだから」

「あ、姉貴!?」

「「「(た、助かった……)」」」



________________

____________





「(さ、流石姉貴だ。あの小林の兄貴の同期なだけある……)」

「華太どうしたの?」

「何でもありません……」

「そっかぁ」


控えめに笑うその人物が先程まで自分に容赦ない攻撃を絶え間なく
与えていた人物と同じとは思えず、小峠は後片付けをするAの
後ろ姿をジッと見つめていた


「でも腕上げたよね。本当に」

「そんな事ありません。俺なんてまだまだ……」


人差し指がそっと謙遜する小峠の口に触れる


「卑下しなくていいの。きっと他の兄貴分達もそう思ってる」

「Aの姉貴……」


厳しくて当然、出来て当然。ミスすなわち死……そんな過酷な
環境においてAという存在が支えになっている事はもはや
語るまでもない

小峠はそのしなやかな手にそっと触れると距離を縮めた


「どうしたの?」

「Aの姉貴に背中を預けてもらえるように頑張ります」

「……うん?頑張れ」

「だから、その……俺の事を」




「Aー。何してんだぁ?飯行くぞー」



「幸真!」

「小林の兄貴!?」


その間延びした声と共に小峠は蹴り飛ばされ壁に激突


「ちょ、華太……大丈夫?」

「大丈夫だってよ。なぁ華太」


大丈夫と答える以外の選択肢などあるだろうか?いや、ない


「こ、これくらい平気ですよ……」


先程のスパルタ稽古のおかげかまだこれがマシに思える


「幸真。ご飯なんて約束してないでしょ」

「今、思いついたんだわぁ。つー訳で行くぞ」

「華太も一緒でしょ?」

「俺と二人きりに決まっ」


「華太も一緒、ね?」


「……おー」


あの小林を黙らせるなんてどんな圧をかけたのか。流石長年
同期として張り合うだけはある

いつか……ではなく絶対に。Aに相応しい男になろうと
決意した小峠は慌てて二人を追うのだった



*

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設定タグ:ヒューマンバグ大学 , バグ大 , 天羽組   
作品ジャンル:恋愛
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ゆず(プロフ) - 楓さん» お待たせしました! (1月8日 0時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
- リクエストありがとうございました🙇‍♀️ (1月8日 0時) (レス) id: fa3afa321a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - バイさん» いえいえ!本当なら年内に公開したかったのですが……遅れて申し訳ありません! (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - みはるさん» そんなもったいないお言葉を!ありがとうございます☺️ (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
バイ(プロフ) - リクエストありがとうございます!!やはりゆず様のお話どれも最高です…! (1月4日 12時) (レス) id: 1753987474 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2023年8月7日 17時

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