CODE-EL 鶴城 ページ5
*瓜生成り代わり
「鶴城……毎日毎日メロンパンって飽きないの?」
「飽きてたら来ない」
EL戦争も無事に終結。Aとカリンはメロンパン屋を
再開させ、時々ジェイクやバース……金鳳や鵺もその手伝いに
来てくれていた
しかし新たな問題が起きてしまった。何故か連日
鶴城が店に来るようになったのだ
「もう終わった事だしこんな頻繁に来なくてもさ……」
「そうそう。どうせメロンパンなんかついでなんだろ?
目的はAちゃん。違う?」
Aのその一言にジェイクは肩を抱き寄せながら鶴城に
そう言い放った
そして次の瞬間、思わぬ返しを食らう事になる
「俺より弱い奴がAに触るな」
__バシッ!!
「痛ってぇ!!」
「鶴城!あんた出禁にするよ!」
「つれない事言うなよA。俺達は裸の突き合いをした
仲じゃないか」
「「「裸の付き合い?」」」
黙々とメロンパンを頬張っていたバース、鵺、車内で作業を
していたカリンまでその一言に反応する
「文字に起こさないと分からないボケなんかしないでよ!?」
「綺麗だったぞ」
「お前、僕ちゃん差し置いて裸見るとかズルくない?」
「ジェイク!あんたも黙って!」
すると後ろの方で……
「下手な恋愛ドラマより面白いわね」
「俺は鶴城が相手とは認めん。当然、ジェイクも認めないがな」
「恩人であるAが幸せになるなら……いや、こればかりは
譲れない」
カリンは野次馬根性が丸出し、バースは誰目線?と聞きたくなる
認めない発言、鵺は……何が譲れないのか
騒ぎし始めたカリン達をAが何とか宥めていると鶴城は
少しムッとした顔をして後ろからキツく抱き締める
「よそ見するな」
「鶴城……もう、なんなの本当に……」
彼氏と彼女のようなシチュエーションだが生憎とこの二人は
何も関係が始まってない
いよいよ収集がつかなくなりそうな展開にAが項垂れていると
耳元で他の皆に聞こえない声でそっと鶴城は囁いた
「俺はずっと昔からAが好きだった」
憧れが恋心に、恋心から憎悪に。今なら分かる……全ては
Aに思いがあったからこそあんなに本気になったのだ
その事実に気付くのに少し……いや、かなり遠回りしてしまった
「また明日も来る」
「……はいはい。好きにしなさい」
Aに平穏な生活が訪れる日は来るのだろうか?
「A。そんな日が来る訳ないだろ」
「鶴城止めて。縁起が悪い」
*
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ゆず(プロフ) - 楓さん» お待たせしました! (1月8日 0時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - リクエストありがとうございました🙇♀️ (1月8日 0時) (レス) id: fa3afa321a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - バイさん» いえいえ!本当なら年内に公開したかったのですが……遅れて申し訳ありません! (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - みはるさん» そんなもったいないお言葉を!ありがとうございます☺️ (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
バイ(プロフ) - リクエストありがとうございます!!やはりゆず様のお話どれも最高です…! (1月4日 12時) (レス) id: 1753987474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2023年8月7日 17時