天羽組 小峠 リク ページ32
*反応集6 どうしようもない程
*小峠side
「……A」
俺の視線の先には速水、飯豊と仲良く談笑しているAの
姿があった。少し前までは自分もその輪にいた筈なのにこうして
距離が出来てしまった事を考えると思いを告げたのは間違いで
あったのだろうかと嫌でも思ってしまう
けれどAの気持ちも考えずにしかも額にキスをするという
勝手な真似をしたのは俺だ。これはある意味では自業自得なの
かもしれない
「(……どうこう言う権利ないよな)」
その光景にひたすら唇を噛み締め、何事もなかったように
振る舞う事しか出来なかった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「恋愛って本当に難しいっすよね……」
「唐突にどうしたんだよ」
「この前、Aの姉貴が」
「速水！言うなって！」
この日。デロデロに酔っ払った速水は話の流れを遮って
唐突にAの話題を切り出した
慌てて止めようとする飯豊を無理やり黙らせると俺は早く
続きを言うように促す
「小峠の兄貴が好きってずっと言ってたんですよ」
「俺の事が？」
「小峠の兄貴だってAの姉貴の事が好きだから普通に
接すればいいじゃないですかって言ったんですけどー
恥ずかしくて……んぐっ！？」
「馬鹿野郎！それ以上言ったら姉貴に怒られるぞ！」
それまでのモヤモヤが嘘のように晴れていく気がした。気がつけば
財布から数枚の万札をテーブルに置き、二人を残して店を後に
しようとしていた
「ちょ、小峠の兄貴」
「飯豊ぉ、お前邪魔するなって！」
「速水！お前は酔いすぎだ！」
後ろで何やら騒がしくしているがそんな事に構ってはいられない。
店を出るとスマホに手を伸ばし、ある人物へ電話をかけた
「A」
電話をかけた相手……Aだ
「どうされたんですか。飯豊君と速水君と飲んでた筈じゃ……」
「少し事務所抜け出せないか？」
「あの、まだ仕事が残ってて」
「……」
忘れていた。やる事が残っているからと今日の飲み会だって
断っていたというのに
勢い余って連絡を取ってしまった事を後悔したのもつかの間。
今から事務所に戻ると告げると電話の向こうから慌てるAの
声が聞こえてきた
「えっ、小峠の兄貴」
「待っていろ」
何を拱く必要があるのか。自分から動けばいいだけの話だ
気持ちが通じ合っているのなら何も問題はない。今度こそ
確実に俺はAを手に入れると心に決めるのだった
*
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ゆず(プロフ) - 楓さん» お待たせしました！ (1月8日 0時) (
レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - リクエストありがとうございました🙇♀️ (1月8日 0時) (レス) id: fa3afa321a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - バイさん» いえいえ！本当なら年内に公開したかったのですが……遅れて申し訳ありません！ (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - みはるさん» そんなもったいないお言葉を！ありがとうございます☺️ (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
バイ(プロフ) - リクエストありがとうございます！！やはりゆず様のお話どれも最高です…！ (1月4日 12時) (レス) id: 1753987474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2023年8月7日 17時
