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天羽組 小林 リク ページ29

*反応集5 酒に酔った夢主






「幸真って優しいんだよ。大好き」

「俺も若葉さんの事、好きっす」

「まさかお二人って……」

「速水君、私は幸真と付き合ってるよー」




それが最後の記憶だった。その後の事は何も覚えていない

気がつけば小林の自宅にいたAは勢いでとんでもない事を
カミングアウトした事を激しく後悔し、まだ醒めぬ酔いで
クラクラする頭を抱えていた


「皆に説明する手間が省けて良かったじゃないっすか」

「いや良くないでしょ……」


悪魔とのハーフなんて呼ばれる小林もAに対しては随分と
献身的のようで

起きてからは水を差し出し、頭痛いですかー?と間延びした
聞き方で撫でてみたり……とにかく舎弟陣から恐れられている
その様子はすっかり見られない


「つーか何で秘密にしないといけないんですか?」

「そりゃ色々あるでしょ……」

「俺、Aさんの事取られたくないからそろそろ
 暴露しようかなって考えてましたよ」

「……幸真」


呆れた。そう言わんばかりにAが枕へ顔を埋めると
小林はそっとベッドに腰掛け……


「本音が聞けて嬉しかった」


再び大きな手が頭を撫でる。どちらかと言えばクールなAは
二人きりの時でさえあまり好きだとかそういった言葉は言わない

大事にされてはいる。でもやっぱりたまには聞きたい……
そう考えるのは小林だって例外ではなかった


「……」

「Aさん」

「……何?」

「好きですよ」

「分かってる」

「Aさんは?」

「……さっき聞いたでしょ」

「もう一回聞きたいっす」


こうなれば小林は引かない。諦めたAは顔を起こして
隣に寝転がるように促す


「……」

「Aさん」

「……好き」


そして軽く抱き寄せると先程まで自分がされていた事を
今度は小林にし始めた


「頭撫でてもらうの久しぶりだわ……」

「たまにはいいんじゃない」


武闘派としてではなく一人の男としていられるのはAの
前でだけ。すっかり力を抜いたそれを受け入れる


「……このまま寝ていいですか」

「いいよ。起こしてあげる」

「……一緒に寝てくれないんですか?」

「お風呂入るから」

「なら一緒に入りたいです」

「馬鹿な事言わないの」

「はーい」


何気ない会話が心地良い。二人のそんな細やかな夜は静かに
更けていくのだった





*

天羽組 小林 ※ リク→←天羽組 和中 リク



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設定タグ:ヒューマンバグ大学 , バグ大 , 天羽組   
作品ジャンル:恋愛
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ゆず(プロフ) - 楓さん» お待たせしました! (1月8日 0時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
- リクエストありがとうございました🙇‍♀️ (1月8日 0時) (レス) id: fa3afa321a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - バイさん» いえいえ!本当なら年内に公開したかったのですが……遅れて申し訳ありません! (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - みはるさん» そんなもったいないお言葉を!ありがとうございます☺️ (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
バイ(プロフ) - リクエストありがとうございます!!やはりゆず様のお話どれも最高です…! (1月4日 12時) (レス) id: 1753987474 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2023年8月7日 17時

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