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天羽組 和中 リク ページ28

*反応集3 一目惚れをされたら?







「貴方があまりにも綺麗だから魅入ってしまった。すまない」


それは衝動的と言っても過言ではなかった

自分が極道である事を考えれば声なんかかけるべきではないのは
分かっているものの、どうしても抑えきれなった


「は、はぁ……」


A自身も突然の事に驚きつつ、やけに真剣な瞳がこちらを
見つめていたので思考が停止している


「失礼を承知で言わせてもらう。この後、俺とカフェでも
 行かないか」

「………え?」








この時のAは後悔していた


「……あまり好みではなかったか?」

「い、いえ!そんな事は」


カップを手に取る仕草もナイフやフォークを使う仕草……
そのどれを取っても完璧な和中を前に緊張を隠せない

勢いと好奇心に負けてついて来てしまった自分の浅はかさには
本当に呆れる


「(こ、こんなに緊張するとは思わなかった……)」

「……そろそろ名前を聞いてもいいか?」

「A……です」

「いい名前だな」


一目惚れ、まさにそれだった。故に一気に攻めてはただ警戒される
だけ。ここに来て和中はようやく名前を尋ねた

当然の質問に思わず正直に名乗るとAを見つめる目がスッと
細まり……


「……またこうして二人きりで飲みたい」


するとテーブルに一枚の紙が置かれる


「え?これ……」

「俺の電話番号だ。気が向いたら連絡をくれ」

「ど、どういう……あっ!和中さん!その伝票!」

「俺は先に出るがゆっくりしていってくれ」


半ば強引にAの分まで支払うと和中は振り返る事もなく
店を後にした



_______________

___________





「……和中の兄貴。何かありましたか」


この日。やけに落ち着きのない和中に小峠は堪らず声を掛けた


「何故そのような事を聞く?」

「いえ。失礼しました」


そしてまたスマホをただジッと見つめる。番号を渡してから
まだ一度もAから連絡が来ていない

やはりあの場の雰囲気に流されただけなのだろうか……


「……諦めないからな」

「(やっぱり今日の和中の兄貴は変だ……)」





それから暫くしてスマホにメッセージが届く



Aあの、和中さん。連絡が遅れてごめんなさい。今度いつ
一緒にお茶飲みにいけますか?





刀の手入れをしている最中の和中がそれに気がつくのは
もう少し先の事だった




*

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設定タグ:ヒューマンバグ大学 , バグ大 , 天羽組   
作品ジャンル:恋愛
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ゆず(プロフ) - 楓さん» お待たせしました! (1月8日 0時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
- リクエストありがとうございました🙇‍♀️ (1月8日 0時) (レス) id: fa3afa321a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - バイさん» いえいえ!本当なら年内に公開したかったのですが……遅れて申し訳ありません! (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - みはるさん» そんなもったいないお言葉を!ありがとうございます☺️ (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
バイ(プロフ) - リクエストありがとうございます!!やはりゆず様のお話どれも最高です…! (1月4日 12時) (レス) id: 1753987474 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2023年8月7日 17時

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