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天羽組 和中 リク ページ27

*反応集3 復縁を迫ったら?






「貴様。誰の許可を取って若葉に近づいている?」


見知った仲のようだからと近づかせてしまったのは痛恨の極み。
まさか元彼だと思わず、そう聞いた瞬間に鬼のような速さでAを
後ろに隠した和中は不機嫌さを隠そうとせずに正面からその気迫を
元彼にぶつけた


「は……何コイツ?A、お前も何とか言えよ。どうせ
 当て付けで付き合ってるだけなんだろ?」

「当て付け……?何を言っているの。蒼一郎さんと別れて
 今更貴方と一緒になんかならない」

「つ、強がるなって。だって別れる時あんなに泣いてただろ?
 俺の事をまだ好きなんだよな?」


自分を挟んで何とも不快な会話をする二人に苛立ちを隠せない。
無論、その怒りの矛先は自分からAを取ろうとしているこの男だ


「いやいや……いつまで意地を張るつもりだ?それに
 こんな男より俺の方が幸せに出来るって」

「貴様は男風情にもおけんな」


別れた経緯は何となくは聞いている。だがこの話を聞く限り、
実際はもっと酷い別れ方をしたのは明らか


「(全く……カタギが相手なら報復も出来ん)」


これでも穏便に済ませようとしているのだけれどそろそろ限界だ


「A。俺と別れるつもりはないな?」

「と、当然ですよ!」

「はぁ!?お前、人が下手に出れば調子に乗りやがって……!!」

「これ以上事を荒らげるなら受けて立とう。どうする?」


一層、目を細めその冷たい眼差しを向ける和中。それまでの
とは比べ物にならないそれに元彼が驚いて硬直しているとAは
和中に手を強く握られその場を後にした





「あのような男にまともに答える必要はない」

「でも、蒼一郎さんの事をこんな男って……」

「……」


あくまで自分を侮辱されたから。優しさは嬉しいけれど
その為に危険な目にあっては……


「A。俺から離れるなよ」

「は、はいっ」


いや、それ以前に自分が側に居て守ってやれば済む話

そんな思いに至った和中は再度Aの手を優しく握りなおすと
自宅へ向かう


「そ、蒼一郎さん?お買い物は」

「また今度だ。今はとにかくAを抱きしめたい」

「なっ……!」

「あんな場面を見て平静を装える程俺は出来てない」


自分という人間を唯一出せるAを何が何でも手離したくない。
歩く速度が早くなっている事に和中は気付きそうにもなかった





*

天羽組 和中 リク→←天王寺組 渋谷 ※ リク



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設定タグ:ヒューマンバグ大学 , バグ大 , 天羽組   
作品ジャンル:恋愛
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ゆず(プロフ) - 楓さん» お待たせしました! (1月8日 0時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
- リクエストありがとうございました🙇‍♀️ (1月8日 0時) (レス) id: fa3afa321a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - バイさん» いえいえ!本当なら年内に公開したかったのですが……遅れて申し訳ありません! (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - みはるさん» そんなもったいないお言葉を!ありがとうございます☺️ (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
バイ(プロフ) - リクエストありがとうございます!!やはりゆず様のお話どれも最高です…! (1月4日 12時) (レス) id: 1753987474 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2023年8月7日 17時

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