天羽組 香月 ※ リク ページ17
*香月side
「世の中、面白い人がいるもんだねぇ虎徹」
「A。急にどうしたんだよ」
「実はさ。彼氏出来た……っぽいんだよね私」
「……はぁ！？」
「お姉さん。暇してるなら俺等と遊ばない？」
遊ぶ訳ねーだろ。鏡を見ろよ、鏡
「俺達いい場所知ってるからさぁ」
最っ悪。ターゲットも見つからなければクソつまんねぇ野郎に
声を掛けられるわ……俺が心の中で悪態をついたその瞬間だった
「いい場所？私にも教えてよ」
その透き通るような声と共に飛んできたのは強烈な拳だった
「大丈夫？何もされてない？」
「え、えぇ……」
男に限らず女にもモテそうな……所謂、カッコいい系の……
素直に良い女だと思った
思わず素で返事をしそうになったが今はか弱い女を演じている。
俺はここではお淑やかにしないといけない
「あ、貴方も早く逃げた方が……」
「ん？始末してからかな」
始末？何言ってるんだ？
「君達。ウチの黒焉街で悪さしてくれたみたいだね」
……黒焉街、だと？じゃあこの女は
「おい。ヤバいぞ……この女、Aだろ！？」
「早く逃げようぜ！！」
無論、この女からこの馬鹿達は逃げる事が出来ず……黒焉街で
悪い事をしないと誓うまで徹底的に締め上げられた
「見苦しい所見せてごめんね。この辺りはあまり治安も
良くないから遅くまで出歩かない方がいいよ」
「あ、ありがとう……あの、お名前は？」
「それはまた今度。じゃあ気をつけてね？お兄さん」
お兄さん？今、この女は俺の事をお兄さんって言ったか？
「待って。私、男じゃなくて」
「どう見ても男でしょ」
は？は！？ちょっとまて。今日の女装はいつもより完璧に
仕上がったと自負している
なのになんでバレた！？やっぱりこの女、只者じゃないぞ
「じゃあそういう事で」
「………」
俺はこの日、女装ヒットマンとしてのプライドを散々に
へし折られたのだった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「その女は京極組随一の切れ者と言われるAって奴なのだ」
潜入中という事でヤキを入れられるのは免れたものの、俺は
野田の兄貴から容赦ない罵倒をされた
そしてそれが終わるとその女……Aについて話をしてくれた
「お前、禄に礼も言ってねぇんだろ？ウチの名前に傷を
付けるような真似はすんじゃねぇ」
明日にでも言いに行けと言われ、俺は気分が重たいまま
Aに会いに行く事になるのだった……
*
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ゆず(プロフ) - 楓さん» お待たせしました！ (1月8日 0時) (
レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - リクエストありがとうございました🙇♀️ (1月8日 0時) (レス) id: fa3afa321a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - バイさん» いえいえ！本当なら年内に公開したかったのですが……遅れて申し訳ありません！ (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - みはるさん» そんなもったいないお言葉を！ありがとうございます☺️ (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
バイ(プロフ) - リクエストありがとうございます！！やはりゆず様のお話どれも最高です…！ (1月4日 12時) (レス) id: 1753987474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2023年8月7日 17時
