戎炎 我妻 ※ ページ13
*過去を捏造しています
*我妻×千尋が好きな方はバックお願いします
*我妻さんのキャラ崩壊しています
「……千尋」
こんなに近くにいるのに自分はこれ程優しく名前を呼ばれた事がない
同じ施設で育って、たまたま高校も同じ所に進学。もはや
腐れ縁という呼び方がしっくりくる程に付き合いは長かった
「……京也」
Aが戎炎の幹部でいられるのは我妻の影響が大きい
自分の良き理解者として手放そうとしなかったのだ。しかし
最初こそ右腕として側に置いていたものの、徐々にその関係は
変わっていった
__お前だけは俺の前からいなくならないよな
千尋を失った事による喪失感をAで埋めるようになり……傍から
見れば恋人のようにも思えるその関係が始まってしまったのだ
「……ごめん」
我妻に長年思いを寄せる一人の女として、ずっと側にいた
幼なじみとして……壊れていく我妻をなんとか止めたかった
けれどそれももう限界。あまりにも屈辱的で歪んだこの
関係はAの自尊心も何もかもをズタズタにしている
「どんなに離れていても……京也は私の大切な人だから」
余程安心しきっているのか。Aの言葉に一切の反応を
見せずに眠り続ける我妻は戎炎のボスの面影がない
「……ごめんね」
ベットから降りて床に散らばったシャツを拾い、身支度を
済ませると音もなく出ていった
同棲していた部屋にはそもそも最低限の物しか置いていない
財布とスマホ……せいぜい身分証明になる物しか無かった荷物は
全て合わせてもこんな小さなカバンで事足りてしまった
「どうしよう……何処に……」
行く宛もない。だけど出来るだけ遠くに……一刻も早く
東北から逃げないと……
「……東京?」
我妻の幼なじみという肩書が無ければ埋もれてしまう自分みたいな
ありふれた人間が隠れるには丁度いいかもしれない
戎炎を抜けてから数日後。同じ幹部としてそこそこ仲のいい
遊馬、麻生から着信が何度もあったが全てを無視した
我妻からの連絡でないのなら出る必要が感じられなかったのだ
A京也、ごめん。愛してる。今までありがとう
東京に着いたら新しいスマホを契約しなければならない。
Aは最後のメールを送った後、ゴミ箱にこのスマホを
投げ入れて飛行機に乗るのだった
*
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ゆず(プロフ) - 楓さん» お待たせしました! (1月8日 0時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - リクエストありがとうございました🙇♀️ (1月8日 0時) (レス) id: fa3afa321a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - バイさん» いえいえ!本当なら年内に公開したかったのですが……遅れて申し訳ありません! (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - みはるさん» そんなもったいないお言葉を!ありがとうございます☺️ (1月4日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
バイ(プロフ) - リクエストありがとうございます!!やはりゆず様のお話どれも最高です…! (1月4日 12時) (レス) id: 1753987474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2023年8月7日 17時