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3 愛されてると知らずに ページ6

*






「お前……本当に命知らずやわ」

「潤。何の話してるの」

「戸狩の兄貴を袖にしすぎやろ」

「してないよ」

「しとるから言ってるんやけど」

「愛されてないのに愛せる訳ないでしょ」



シマの見回りの途中、浅倉はそう苦言を呈するもAは
どうでもいいとばかりに流していた

すると何を思い出したのか。Aの顔が曇り始める



「余計なお世話だよ、本当に。スパイだとか言われるのは
 慣れてるんだから……後ろ盾なんて必要なかった」

「それでも結婚してから言われる事が無くなったんやろ?」

「……」

「少しは感謝した方がええよ。鋼鉄の戸狩の妻ってだけで
 つまらん事に巻き込まれずに済んどるんやから」

「それが嫌なの!」



Aは浅倉をキッ!!と睨み付ける



「まるで私が無能だって言われてるみたいじゃん」

「……少し言い過ぎたわ」



地雷を踏んだ浅倉が素直に謝罪をすると何事も無かったように
二人は見回りを続けた




__浅倉。俺はお前が羨ましいわ

__どういう意味ですか。戸狩の兄貴

__Aはお前には本音で話しよるんやからな




「……十分愛されとるやろ」

「ん?何か言った?」

「何も言ってないわアホ」

「酷いね」




______________

__________





「城戸の兄貴。今日は珍しく平和でしたわ」

「皆さんお行儀よくて助かりました」

「浅倉、A。お疲れさん」

「飯連れてって下さい。俺、腹減りました」

「ええでー。Aもどうや?」

「……いや、遠慮します。また今度誘って下さい」



何か用事でもあるのかと城戸に尋ねられるとAは……



「今日は戸狩の兄貴が直帰なんです。帰った時ご飯なかったら
 可哀想ですから」

「「………」」

「では失礼します」



Aの姿が見えなくなった後、城戸と浅倉は何やら話し始めた



「あんだけ嫌っておきながら飯の心配するとか……Aの
 考える事は分かりません」

「Aなりに思う所があるんやろ」

「そんな気にするなら普段から優しくしろって話や
 思いませんか?」

「そこが可愛いとこやろ?Aの」



何とも奇妙な夫婦関係に二人はそれぞれ別の思いを浮かべるのだった








「飯用意してくれたんか!?」

「要らないなら下げます。外で食べてきて下さい」

「食うに決まっとるやろ」

「……」

「なぁ。飯だけやなくて」

「嫌です」

「まだ最後まで言っとらんやろ」





*

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ゆず(プロフ) - ぷるんさん» 夢主自身もだいぶ揺らいでますからね……果たしてどうなるのでしょう😳 (12月22日 17時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» Q&Aありがとうございます!お話に緊迫感が出てきてますます目が離せない展開になってきてますね😳 (12月22日 11時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» ありがとうございます!暫くは夢主QAの回答を含むお話が多くなると思います! (12月12日 10時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 更新の大丸さん、国生さん、そして戸狩さん…!イケおじ尽くしで癒やされます…! (12月12日 10時) (レス) @page18 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
こてつ(プロフ) - ゆずさん» 仲間がいて嬉しいです~!いえいえ‼︎逆に宣伝してくださってほんとにありがとうこざいます😭ほんとに楽しみです‼︎ (10月29日 23時) (レス) id: e77a4a71a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2023年7月20日 17時

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