天王寺組の喧嘩師な姉さん ページ45
*姉貴夢主
*入門は陣内さんより先です
*色々捏造有り
*普段はAの姉さん、姉さん呼びが多い
【戸狩編】
「大嶽の兄貴ぃ。あの子欲しいんです」
「そうか。ほんなら声かけてみるか」
とある建設現場。手土産にたこ焼きを携えた二人はある男に
声をかけようとする
_戸狩side_
「兄ちゃんたこ焼きやるからウチ来てな」
「……は?」
資材を運び超えた俺に話しかけて来たんは……ど偉い美人な
姉さんやった
「A。端折り過ぎやで」
「たこ焼きだけやなくてお好み焼きとかいっぱい食わしたるから
ええやろ?ね?」
「何で粉モンに限定するんや」
「ほんならパンケーキはどうですか?」
目の前で突然始まった漫才に唖然としているとムカデの刺青を
入れた男が話しかけてきよった
「君、名前何て言うんや」
「……戸狩玄弥いいます」
「ほんなら玄ちゃんやね」
「きっと大きい男になるようにって願ってつけられたんやろうな。
ええ名前や」
今まで俺は出身地のせいで名前すらまともに呼ばれんかった。
組織にいた頃でさえコードネームでしか……
それやのにこの二人は俺の名前を褒めてくれたんや
「監督ぅー!この子貰っていいですか!」
「まだ現場終わってないんやから勘弁して下さいAさん!!」
Aさんは汗と泥に塗れた俺の手を何の躊躇もなく握りよった
「汚れますよ!?」
「頑張った証やんか。私、こういうお手々好きなんよ」
多分……いや、絶対に。俺はこの日の事を忘れる事はない
_戸狩side 終_
「__ん、玄ちゃん?」
「Aの姉さん……すんません。寝てました」
「別にええよ。寝る子は育つ言うし」
「俺、ええ歳した男ですよ」
「ほんなら私はどうなるん」
事務所に戻ると戸狩が珍しく居眠りをしているのを発見。
程なくして目が覚め、どことなく寝ぼけ眼のまま……
__ギュッ
「なしたん?甘えたさんやね」
「すんません。何かこうしたいんです」
Aに抱きつく戸狩は普段よりも穏やかだ
「昔の夢見てたんですわ」
「ええ夢やったか?」
「当たり前ですよ」
今では自分の派閥を持つ戸狩もAの前ではこんな表情をする
「どんな夢見てたん?」
「内緒です」
「意地悪。大嶽のカシラに言いつけるで?」
「堪忍してください」
こんな残業も悪くない。そう思えるほどに穏やかだった
*
64人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» 可能性大です!天王寺組に限らず他の組やヴィラン組シリーズも書きたいです!可哀想な陣内さん🤣 (1月25日 16時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» では惜しくも出番のなかった渋谷さんたちも、第二弾では登場の可能性あり…?!なのですね😳中でも今回はラストで一蹴された陣内さんのオチが好きでした! (1月25日 10時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» ありがとうございました!第二弾でもこんな感じの作品を公開して評判があれば長編へ昇格……と考えています☺️ (1月25日 10時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 天王寺組姉さんの日常編、読んでいて楽しかったです!✨ (1月25日 10時) (レス) @page49 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» わお😳朗報です✨ (9月21日 0時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆず | 作成日時:2023年6月3日 22時