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先日からAにはとある変化が見られるようになった
「相席ええか？」
「勝手にしろ」
馴染みの喫茶店でコーヒーを飲んでいた時。例の如く現れた
男を見ても以前の拒絶反応に近いそれが見られなくなっていた
「本当に変わり者だよ。アンタは」
「そうか？」
この口調や振る舞いのせいで女性として扱われた経験は殆ど無い。
しかしこの男だけは一貫してAを女性扱いしていた
「他の男が見る目ないだけの話やと思わんか？」
「それに頷いたらとんだ勘違い女になるな」
話も弾んで夕方に差し掛かった頃、二人はようやく店を出る
「Aに出してもらう事になるとは思わんかった」
「奢られっぱなしは性に合わない」
先程の会計はAが支払った。するとAは男の方を
ジッと見つめる
「そう言えば名前聞いてなかったな」
「今更やないか」
「茶化すな。何て言うんだ」
「……戸狩玄弥」
「良い名前だな」
そう言うAの顔は穏やかだった。初めて見せたその表情に
戸狩は一瞬にして釘付けになる
「やっぱり可愛いな」
「……うるさい」
いつもの調子で返す事が出来ない。すると……
「まだ時間大丈夫か？」
「何だいきなり。まぁ明日は休みだし……」
「これからバーで飲まんか？奢るから」
「さっきの会計なら気にしなくて……」
「まぁそれもそうやけど、やっぱ年上のプライドってものが
あるやん」
気持ちは何となく分かる。だからAはその誘いを断らなかった
「私はあまりお酒は強くはない。一緒に飲んでもつまらない
かもしれないが…」
「そんなんAと飲めるなら関係ない」
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「んん……これ、強すぎ……」
「ホンマに弱いんやな」
下手すれば下戸以下。想像よりも遥かにAは弱かった
「もう止めとき。帰り大変になるで」
「まだ飲み切ってない。勿体なさ過ぎる……」
「アホ。それで体調悪くしたら元も子もないわ」
飲み足りない……という気持ちもあるけれど今はAを優先。
会計を済ませて二人は外に出た
「玄弥さん。どっかで休ませて欲しい……」
「何処でもええか？」
「休めるなら何処でもいい。早く……」
「分かったわ」
そう言うと戸狩は適当にタクシーを捕まえ、二人は何処かへと
消えた
「……えらい時間かかったなぁ」
乗り込む直前、そんな事を呟いていたとAはこの時
気がついていなかった
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ゆず(プロフ) - ぷるんさん» 可能性大です！天王寺組に限らず他の組やヴィラン組シリーズも書きたいです！可哀想な陣内さん🤣 (1月25日 16時) (
レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» では惜しくも出番のなかった渋谷さんたちも、第二弾では登場の可能性あり…？！なのですね😳中でも今回はラストで一蹴された陣内さんのオチが好きでした！ (1月25日 10時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» ありがとうございました！第二弾でもこんな感じの作品を公開して評判があれば長編へ昇格……と考えています☺️ (1月25日 10時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 天王寺組姉さんの日常編、読んでいて楽しかったです！✨ (1月25日 10時) (レス) @page49 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» わお😳朗報です✨ (9月21日 0時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2023年6月3日 22時
