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ページ26

*







「遅かったな。どこで道草を食ってたん」

「大嶽のカシラ……」



結局、Aが帰ってきたのは夜中の2時を過ぎてからだった



「ん……っ!?」



帰ってくるなり寝室へと連れ込まれたAはベッドに
無理やり押し付けられると強引に唇を重ねられた



「楽しかったか?東京観光は」

「……」

「さぞ楽しかったんやろうなぁ……好きでたまらん城戸と
 浅倉に会えたんやから」

「!!」

「まさかバレない思ってたんか。そんな訳無いやろ」



Aが大嶽にすら何も言わず東京へ訪れていたのは
二人を止める為だった



「なぁ。生きる伝説討ったらこっちの有利になったんやけど
 ……どうしてくれるん?」



関東極道の裏切りにより天王寺組は関連組織も含め多数の
死者を出した悲しい過去がある

耳が痛くなる程にその話しを聞かされていたAも今回の
計画に対する大嶽の思いというのも十分に知っていた



「……」

「黙ってたら何も分からんで」





_______________

___________






「城戸の兄貴……それ以上は駄目!」

「A!?お前、大嶽のカシラの所から抜け出したんか」



現場に駆けつけると瀕死の浅倉、そして工藤と対峙している
城戸の姿があった



「早く浅倉連れて病院行ってくれ!」

「城戸の兄貴もそれ以上戦ったら死んでしまいます!」

「言う事聞け!」

「ここで死んだらお父さんの見れなかった世界も見れなく
 なります!!


 争いを少なくしたいそう言ってたじゃないですか!?」

「!!」



その言葉を聞いた瞬間、城戸は工藤の太ももに銃弾を一発
撃ち込んだ



「ぐぁっ!!」

「安心せえ。致命傷にはならん……動けんようにしただけや」

「城戸の兄貴……あの、私」

「A。俺も病院連れて行ってくれるか……?
 お迎えが見えそうで怖いねん」



その後、工藤を公園に残して2人はAに連れられて
闇医者の元で治療を受ける事になる

こうして二度目の失敗をしたという報告を受けた本部は
城戸派を東京から撤収させたのだった




*

・→←不退転 天王寺組 大嶽 ※



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ゆず(プロフ) - ぷるんさん» 可能性大です!天王寺組に限らず他の組やヴィラン組シリーズも書きたいです!可哀想な陣内さん🤣 (1月25日 16時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» では惜しくも出番のなかった渋谷さんたちも、第二弾では登場の可能性あり…?!なのですね😳中でも今回はラストで一蹴された陣内さんのオチが好きでした! (1月25日 10時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» ありがとうございました!第二弾でもこんな感じの作品を公開して評判があれば長編へ昇格……と考えています☺️ (1月25日 10時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 天王寺組姉さんの日常編、読んでいて楽しかったです!✨ (1月25日 10時) (レス) @page49 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» わお😳朗報です✨ (9月21日 0時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2023年6月3日 22時

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