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「Aったらこんな素敵なイケおじと付き合ってるの！？」
「文太……女？」
とんだ腰抜けなら一発殴る。いい男ならAを頼むと頭を
下げるつもりで阿久津はついて来た
しかし目の前にいる人物はどうみても女性そのもの
「あの、この人はね」
「待って。それは私から説明するわ？
初めまして。私はアリスこと有馬文太、トランスジェンダー
バーの経営者よ」
「………」
「見ての通り私自身もそうだし、名前に関しては
……まぁ色々あるからそのままにしてるの」
「A！それなら早く言えよ！」
「敏郎さんが言わせてくれなかったんじゃないですか！」
「痴話喧嘩？ふふっ、良いわねぇ」
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「Aを袖にしたのはこうなりそうだったからなのかしら？」
アリスはシャツの襟をそっと捲り、散々に残された痕を見つめる
「ちょ、文太っ！」
「でも結果オーライ？Aもどうすれば触れてもらえるか
ずっと私に相談してたから……ね」
「それは内緒の約束だよ！？」
「待ってくれ。昨日の電話の件は何だったんだ？」
「私のアドバイスのせいで何か破局した？って聞いたから
お詫びに好きな物を奢ろうと思ったのよ」
要は歳の差を気にした結果、要らない遠慮をお互いにしたが故に
とんでもないすれ違い……どころか別れ話に発展した
二人が冷静になっていればすぐに解決していた話なのだ
「今度は是非二人で来てね？」
気まずい雰囲気の中、二人はアリスに見送られ店を後にした。
すると……何か言いたい事があるのか。赤信号で車が停まった
タイミングで阿久津は不安げに口を開く
「まだ俺の事、好きか」
「……」
「俺は愛してる。だから……やり直してくれないか」
「一瞬たりとも嫌いになってませんよ」
Aはその大きな手にそっと触れた
「好きすぎて、今もどうすればいいか分からないんです」
「……可愛いな。Aは」
阿久津は今度こそ、握り返す
「帰ったら……いいか？」
「……敏郎さん」
「Aに触れたくて仕方ない」
「……」
「駄目か？」
「……優しくしてくれないと嫌です」
「分かってる」
それを肯定と受け取った阿久津はスーツのポケットから
合鍵を取り出す
「必要だろ？返しておく」
「……はい」
赤信号から青信号に変わる。阿久津は車のアクセルを踏んだのだった
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ゆず(プロフ) - ぷるんさん» 可能性大です！天王寺組に限らず他の組やヴィラン組シリーズも書きたいです！可哀想な陣内さん🤣 (1月25日 16時) (
レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» では惜しくも出番のなかった渋谷さんたちも、第二弾では登場の可能性あり…？！なのですね😳中でも今回はラストで一蹴された陣内さんのオチが好きでした！ (1月25日 10時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» ありがとうございました！第二弾でもこんな感じの作品を公開して評判があれば長編へ昇格……と考えています☺️ (1月25日 10時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 天王寺組姉さんの日常編、読んでいて楽しかったです！✨ (1月25日 10時) (レス) @page49 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» わお😳朗報です✨ (9月21日 0時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2023年6月3日 22時
