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「俺は、β国でお前を見たとき、ああ、こいつ生に執着しとる、って思った。顔面涙まみれで、兵士を叩き切っていって。ほんの数秒でも、長く生きていたいと、思っている奴やって。
やから、拾った。お前は、どんな場面に立ちあっても、生のためなら何でもするか？」
会議室が静まり返る。
コネシマの言葉に、唯一グルッペンだけが笑みを浮かべた。
その笑みを横目で見て、Aは口を開く。
『何だってやります。生きるためなら、泥水で這うどころか、飲んだって構いません。』
ここに来たときから、Aは覚悟していた。
反感を買う事は承知だったし、傷をつけられることだって、承知だった。
『死ぬこと以外はかすり傷じゃない。かすり傷だって、痛い。どんな痛みだって、生のためなら耐えます。』
それしか、未来を見る方法はないのだから。
「おもろいやろ、こいつ。」
Aの言葉に、頬杖をついたまま、コネシマは少し笑みを浮かべた。
その言葉に、シャオロンは、まあ。と無愛想な返事をする。
「おもろいから、雇うって単純すぎない？その子、裏ありそうじゃない？」
医者の出で立ちをした、男がAに少し敵意の目を向ける。
β国の出した怪我人のおかげで、苦労させられたのだろう。
「グルッペンからの許可やってもらっとる。」
「ああ。こいつは、コネシマに心臓を渡したからな。」
勿論、比喩表現だぞ、と笑いながら話すが、その目は至って真剣なものだった。
Aは会議室の人間を、じっと見渡す。
ゾムは笑みを浮かべながら、Aを見ているし。ショッピは目を閉じて寝かけている。
オスマンは何を考えているかわからない笑みを浮かべていた。
「俺は認めへんけど、グルッペンの許可やったらしゃーないか。」
小柄の男の一声で、反対派の人間も頷く。
その声に、Aは息を吐く。
前にいるコネシマは頬杖をやめて、Aのほうを向いた。
「良かったな。ここでグルッペンがやっぱり、とか言ってたらお前、頭と胴体がさよならしてたで。」
その言葉に、Aは少し緩んだ体を固くした。
「明日は書類整理しとけ。ほんで、俺からインカムで指示があったら、それに従え。」
『はい。』
「あと、起こしに来てな。鍵。」
ほい、と渡された鍵には、信頼が詰まっていた。
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2(プロフ) - 蠱毒さん» 大丈夫です！わざわざありがとうございます( . .)" (4月1日 23時) (
レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
蠱毒(プロフ) - 2さん» ありがとうございます。そう言って、いただけて嬉しいです！こみゅーのメッセージの方にパスワードを送っても宜しいでしょうか？ (4月1日 9時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
2(プロフ) - 面白くて続きが凄く気になるのですがパスワードが掛かってて続きを見れません💦良かったら教えてくれませんか？ (4月1日 2時) (レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - とても面白かったです！続きが読みたいのですがパスワードが…教えて貰えないでしょうか、、 (1月11日 1時) (レス) @page50 id: f664205a1a (このIDを非表示/違反報告)
こがしアイス(プロフ) - インクさん» さあ、どうなるのでしょう。続編も是非、お楽しみください。 (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蠱毒 | 作者ホームページ：@kodomikodoku
作成日時：2022年8月7日 18時
