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「まぁ、なんだ。ケーキを食べながら話をしようじゃないか。」
『はぁ。』
グルッペンの冷静さに驚きつつ、ケーキを勧められてAは理解が追いつかない。
Aであれば、すぐに飛んでいって捕まえるだろう。
冷蔵庫から取り出したショートケーキを、グルッペンは皿においてAに渡した。
『あ、私はお気になさらず。』
「いや、Aも食べろ。」
グルッペンの命令口調に、Aの肝が少し冷えた。
コネシマに心臓を手渡したとはいえ、グルッペンが望めばそれは手渡される。
総統は絶対だ。
グルッペンがケーキに手を付けたのを見て、Aはスポンジを、フォークで切った。
ケーキをちまちま食べながら、Aはグルッペンの言葉を待つ。
気持ちのせいか、ケーキは苦かった。
ケーキを半分ほど食べ終えて、グルッペンはインカムをつける。
「コネシマ、至急総統室に来てくれ。」
その名前を聞いたとき、Aは過剰なまでに震えた。
こういうことは、上司を通って話さなければならない。
今、この事実をコネシマが聞いたら、Aはどんな目に遭うかわかったものではない。
『秘密なのに、コネシマ様も呼ぶのですか。』
「ああ。ルピナスは彼奴の管轄だからな。」
言わなければよかった。とAは心の底から後悔した。
「ぁ、Aもおるやん。」
『お邪魔させてもらっています......。』
気まずそうに、口角を上げて笑うAに、コネシマは何も言わず、隣に座った。
グルッペンが説明している間、コネシマの気が此方にない隙に、Aは残っていたケーキを飲み込んだ。
そして喉につまり、むせる。
「何してんねん。」
『すいません。許してください。焦って、先に行くべきところを見失ってたんです。』
コネシマから視線をそらして、Aは言った。
すると、いきなり顎を掴まれ、無理やり目を合わせられる。
コネシマに睨まれ、Aはすでに半泣きだった。
「お前の顎、掴むのも、戦争ぶりやなぁ。」
いつもより、トーンの低い声に、Aの顔はどんどん青くなっていく。
グルッペンは何も言わず、ケーキを食べていた。
『申し訳ございませ、』
最後まで言葉を言い終わらないうちに、コネシマがAの口をもう片方の手で塞いだ。
「前も今も、お前は謝ったり救いを求めることしか能がないんか？」
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2(プロフ) - 蠱毒さん» 大丈夫です！わざわざありがとうございます( . .)" (4月1日 23時) (
レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
蠱毒(プロフ) - 2さん» ありがとうございます。そう言って、いただけて嬉しいです！こみゅーのメッセージの方にパスワードを送っても宜しいでしょうか？ (4月1日 9時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
2(プロフ) - 面白くて続きが凄く気になるのですがパスワードが掛かってて続きを見れません💦良かったら教えてくれませんか？ (4月1日 2時) (レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - とても面白かったです！続きが読みたいのですがパスワードが…教えて貰えないでしょうか、、 (1月11日 1時) (レス) @page50 id: f664205a1a (このIDを非表示/違反報告)
こがしアイス(プロフ) - インクさん» さあ、どうなるのでしょう。続編も是非、お楽しみください。 (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蠱毒 | 作者ホームページ：@kodomikodoku
作成日時：2022年8月7日 18時
