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「あんた、なんでここにおんの？」
小柄な男の声は冷えている。
生存本能でAはエーミールの後ろに隠れこんだ。
エーミールが、少し焦った顔で、小柄な男を見る。
「エミさん、もしかしてAで卒業したとか言わんよな？」
「そんなわけないじゃないですか、ロボロさん。」
何だ、ただの恋愛話か、と納得して、Aがエーミールの後ろが出ると、ロボロが腕を思いっきり掴んだ。
そして、そのまま引き寄せる。
力の強さに、Aはよろめき、倒れた。
あ、と声を出すエーミールを無視し、ロボロはAの腕をひねる。
「生きてたいんやろ？耐えられるよなぁ。」
『いだ......いです......。』
けら、と笑いながらロボロはひねる。
「ロボロさん、」
心配と怒りの混じった声で、エーミールはロボロに声を掛ける。
それでも、なおロボロはやめない。
数分後、Aに冷たい視線を向けたまま、ロボロは腕を離した。
Aの目尻には、涙が浮かんでいる。
「エミさん、そんなに心配なら、幹部の誰か呼んできたらええやん。」
ロボロの顔からは、笑みは消えていた。
そこには、憎悪だけが広がっている。
ロボロは、Aの襟元をぐっとつかんで、引き寄せた。
「戦場で、泣いとったらしいやん。怖いだの、気持ち悪いだの。」
Aが何も答えない中、ロボロは更に言葉を続ける。
エーミールは図書館から消えていた。
恐らく、誰かを呼びに行ったのだろう。
非戦闘員のエーミールはあの場では無力に等しかった。
「そんなんで、コネシマの犬になれるん？俺には無理に見えんねんけど。」
更に、ロボロの一方的な言葉は続く。
「犬、って聞こえは悪いかもしれんけど。賢いねんで。人のことを助けることもできる。お前は、仲間を見殺しにして、自分だけのこのこ出ていった。この先、同じ事象が起こったとき、そうするんとちゃうの？」
『私は、40人以上、人をあの世に送りました。そのうちの約四分の一は、見殺しにした人間です。
それは、私も味方も弱かったからです。』
Aの言葉に、責任転嫁やん、とロボロは呟く。
それでも、Aは涙をこぼしながら、言った。
『それでもいいです。くずですから、私は。見殺しにはしないつもりです。
もし、しそうになったら、周りの人間が私を切ると思います。コネシマ様の部下は強いですから。』
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2(プロフ) - 蠱毒さん» 大丈夫です！わざわざありがとうございます( . .)" (4月1日 23時) (
レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
蠱毒(プロフ) - 2さん» ありがとうございます。そう言って、いただけて嬉しいです！こみゅーのメッセージの方にパスワードを送っても宜しいでしょうか？ (4月1日 9時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
2(プロフ) - 面白くて続きが凄く気になるのですがパスワードが掛かってて続きを見れません💦良かったら教えてくれませんか？ (4月1日 2時) (レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - とても面白かったです！続きが読みたいのですがパスワードが…教えて貰えないでしょうか、、 (1月11日 1時) (レス) @page50 id: f664205a1a (このIDを非表示/違反報告)
こがしアイス(プロフ) - インクさん» さあ、どうなるのでしょう。続編も是非、お楽しみください。 (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蠱毒 | 作者ホームページ：@kodomikodoku
作成日時：2022年8月7日 18時
