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「大分、うまなってきたんちゃう？」
コネシマの声に、Aは顔を上げる。
汗が目に入って、しみた。
痛い、と呟いて、Aは目をこする。
「何泣いとんの。泣いたら平手打ちするぞ。」
『泣いてませんよ......。汗が目に染みてるんです。』
泣いたら平手打ちするなんて、聞いていない、と思いながらAは汗を拭った。
コネシマの後ろに、太陽が位置していて、眩しい。
「これ、空軍におるシャオロンの方に届けてきてくれ。」
大量の資料が入った紙袋を、軽いものを渡すように渡される。
実際は、物凄く重いため、片手で受け取ったAはよろめいた。
『了解しました。』
「おん。」
シャオロンがAを快く思っていないことを知ってか、否か、コネシマは兵士達が集まっている方へ去っていった。
いつの間にか、Aの眼の前から、ルピナスは消えており、コネシマの近くを歩いていた。
『一人でいけと。』
今度こそは、本物を投げられて、死ぬかもしれない。と思いながらAはこっそり、ゴムナイフをポケットに忍ばせた。
一つくらいなくなっていてもバレないであろう。
炎天下にさらされながら、Aは紙袋を持って、歩き出した。
シャオロン＝トイフェルは、空軍を統括する二人の幹部の内、一人である。
彼は、非常に味方思いで有名である。
味方を傷つけた者は、許したくない。という信念の元、彼は生きていた。
シャオロンは、敵だったのに、いきなり軍に入ってきたAを好んでいない。
敵だからではない。
裏切り者だったからだ。
味方のためなら、死ねる。
なのに、面白いという理由だけで、今日を生かしてもらっているのだ。
確かに少し面白かったが。
コネシマもコネシマ。
特別強くもなさそうな、女を連れてきたのだろうか。
なるべく、関わりたくない人間だ。と思いながら、シャオロンは自室の机の資料を眺める。
「訓練所行かれへんやん......。」
はぁ、とため息を吐いて、シャオロンは、資料を手にとる。
一国の幹部として、文句を言っている暇はない。
追加資料が来ないように、祈りながらシャオロンは万年筆をとった。
その時だった。
シャオロンに、自室のドアをノックする音が聞こえて、その後
『失礼します。』
という、
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2(プロフ) - 蠱毒さん» 大丈夫です！わざわざありがとうございます( . .)" (4月1日 23時) (
レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
蠱毒(プロフ) - 2さん» ありがとうございます。そう言って、いただけて嬉しいです！こみゅーのメッセージの方にパスワードを送っても宜しいでしょうか？ (4月1日 9時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
2(プロフ) - 面白くて続きが凄く気になるのですがパスワードが掛かってて続きを見れません💦良かったら教えてくれませんか？ (4月1日 2時) (レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - とても面白かったです！続きが読みたいのですがパスワードが…教えて貰えないでしょうか、、 (1月11日 1時) (レス) @page50 id: f664205a1a (このIDを非表示/違反報告)
こがしアイス(プロフ) - インクさん» さあ、どうなるのでしょう。続編も是非、お楽しみください。 (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蠱毒 | 作者ホームページ：@kodomikodoku
作成日時：2022年8月7日 18時
