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『......は。』
予想外のことに、Aは思わず間抜けな声を出した。
向こうとしてはそそくさと自分に出ていってほしいと思われていると考えていたからだ。
「A、食堂の場所わかるんか。」
『わかりますよ......それくらい。』
地図を渡してきたのは、貴方でしょうに。と思いながら、Aはコネシマを見る。
着替えている途中で、引き締まった筋肉が顕になっている。
下着を着たコネシマは、Aを見て言った。
「何をするかわからんから、俺についとけ。」
自身の心臓が、目の前の美男に、握られていることを、Aは思い出した。
Aの一挙一動が、ここでは生に関わってくる。
心臓をバクバク言わせながら、Aは息を吐いた。
深呼吸をしても、美男に対する恐怖は収まらない。
(帰りたくても帰る場所がない。)
『りょ、了解です......。』
「昨日の強気はどこ行ってん。」
そう言われ、Aは昨日の出来事を思い出す。
あれを、コネシマは面白いと表現していたが、その面白さはAにはわからない。
強者にしかわからないものなのだろう。
「ぼーっとすんな。行くで。」
その一言で、現実に引き戻され、Aは慌てて後を追った。
廊下に出ると、ショッピが煙草の箱を手にしていた。
「吸いに行きません？コネシマさん。Aさん。」
『私に敬称はつけなくてよろしいですよ。』
「つけますよ。同僚ですし。」
表情筋の動かない横顔を眺めながら、変な人間。とAは思った。
Aの手のひらに、煙草がのせられる。
吸え、ということなのだろう。
(タバコ吸ったことないんだけど)
Aよりおよそ数cm高いであろうショッピは猫背だ。
よって同じ目線になり、自然と視線が合う回数も増える。
「なんか俺の顔についてますか？」
『いえ。』
この無表情な軍人が、猫の腹に顔を埋めていたなんて、気の所為だ。
そう思うことにしないと、イメージが崩壊する。
顔に一本、猫の毛がついています。
なんて口が裂けても言えないし、言いたくなかった。
猫は癒やしの対象として、よく飼われることが多い。
ショッピはコネシマの後輩である。
(結構苦労してるのか。)
同情と親近感を覚え、Aは人知れずショッピに、敬服した。
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2(プロフ) - 蠱毒さん» 大丈夫です！わざわざありがとうございます( . .)" (4月1日 23時) (
レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
蠱毒(プロフ) - 2さん» ありがとうございます。そう言って、いただけて嬉しいです！こみゅーのメッセージの方にパスワードを送っても宜しいでしょうか？ (4月1日 9時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
2(プロフ) - 面白くて続きが凄く気になるのですがパスワードが掛かってて続きを見れません💦良かったら教えてくれませんか？ (4月1日 2時) (レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - とても面白かったです！続きが読みたいのですがパスワードが…教えて貰えないでしょうか、、 (1月11日 1時) (レス) @page50 id: f664205a1a (このIDを非表示/違反報告)
こがしアイス(プロフ) - インクさん» さあ、どうなるのでしょう。続編も是非、お楽しみください。 (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蠱毒 | 作者ホームページ：@kodomikodoku
作成日時：2022年8月7日 18時
