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要塞の庭は広く、野菜や果物を栽培したり、家畜を飼っている。
近くにいた庭師を捕まえて、Aは笑いかけた。
『花を栽培してる場所ってどこですか？』
男は度胸、女は愛嬌。
笑みを浮かべれば、大概のことは答えてくれる。
「ああ、それなら彼方に。」
簡単に礼を述べ、Aは小走りで、指された方に行く。
そこにあるはずのものを手折りに。
花の栽培場所、と言っても観賞用のわけがない。
そのほとんどが生物兵器、もしくは毒に使われる。
クッキーに埋め込まれていた花弁を探して、Aは広い花園に飛び込んだ。
「なんでここにいるの？」
その声に、Aは後ろを振り向いた。
そこには、マスクをした白服の軍人がたっていた。
教えて貰えなかったため、名前は知らない。
『夾竹桃を探してまして。』
「まさか、毒作り？コネちゃんのために？」
そういう顔には、何故かほんの少し笑みが浮かんでいる。
『本日頂いたクッキーに夾竹桃の花弁が混じっておりました。貴方が入れたものですか。』
「......気づいた？」
証拠品のクッキーを掲げるAの右腕を、男は力強く掴んだ。
笑みを浮かべたまま。
「俺じゃないよ。でも、君を狙ったのは知ってる。」
ぺ神が反対派よりだから、上手く死因を隠してくれると思ったんだけどなぁ、
とさして残念そうに見えない顔で、男は笑った。
「やるじゃん。結構良いとこのお嬢さん？」
『いえ。血統書付きの犬ではございません。』
へえ、と言いながら男はAを、壁の方まで引っ張って、座り込ませた。
地に落ちて、砕けたクッキーの粉を袋から取り出す。
『証拠隠滅で焼く気ですか？』
「有毒になるから焼くわけ無いじゃん。」
そう言って、男はAの目の前に、形が残っているクッキーをちらつかせた。
「ここに来て、誰もいないと思ったの？」
『首謀者はいるのではないかな、と思ってましたけど。』
クッキーをAの頬に当てて、男はまた口を開く。
「なんでのこのこ来たの？」
『そこら辺でぶった切るより、知恵を使って私の死を招こうとした人が、気になったからでしょうか。』
生に執着してるのに？と男は笑う。
その様子に、Aはかすかな笑みを向けた。
『ショッピ様から貰った時から、12時間と27分経過しました。これは、知恵を使ったことによって寿命が伸びた時間です。ずいぶん人道的な処置では？』
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2(プロフ) - 蠱毒さん» 大丈夫です！わざわざありがとうございます( . .)" (4月1日 23時) (
レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
蠱毒(プロフ) - 2さん» ありがとうございます。そう言って、いただけて嬉しいです！こみゅーのメッセージの方にパスワードを送っても宜しいでしょうか？ (4月1日 9時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
2(プロフ) - 面白くて続きが凄く気になるのですがパスワードが掛かってて続きを見れません💦良かったら教えてくれませんか？ (4月1日 2時) (レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - とても面白かったです！続きが読みたいのですがパスワードが…教えて貰えないでしょうか、、 (1月11日 1時) (レス) @page50 id: f664205a1a (このIDを非表示/違反報告)
こがしアイス(プロフ) - インクさん» さあ、どうなるのでしょう。続編も是非、お楽しみください。 (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蠱毒 | 作者ホームページ：@kodomikodoku
作成日時：2022年8月7日 18時
