【BTS】誰かをぎゅっと抱きしめて泣いてしまいたい日 (ページ8)

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イートジンの放送にギリギリ間に合うように
ステーキの出前を持っていけば、
ジンさんはその袋を見て声をかけてくれた。

JN「ありがとう、Aちゃん。
でもなんか意外。
Aちゃんっぽくないチョイスの出前だね。」

ジンさんは驚いたような残念そうな表情をしている。

そんな表情をされたら、
買ってきてほしいと言われたのに、
結局出前を渡したことが本当に申し訳なくて。

A「あのジンさんすみません、出前で。
本当はあの後すぐに買いに出て、
冷麺とマンドゥを買ったんですけど、
戻ってき時に先輩に
『今日は一日練習だったんだからそんなの......』
って言われて、
また買いに行くっていう時間はなくて、
それで出前で......
......すみません、以後気をつけます。」

私は思いっきり頭を下げて謝った。

今から何十万人が観るイートジンをするのに、
少しでも機嫌が直りますようにと
心の中で思いながらジンさんの次の言葉を待った。

JN「......Aちゃん。
僕は冷麺のほうが良かったのに。」

予想に反した言葉が返ってきたので
思わず顔を上げた私は少し拗ねてる
ジンさんの顔が目に入って面食らった気分。

JN「僕は、Aちゃんが僕のことを考えて
買ってきてくれた、冷麺とマンドゥで
イートジンやりたかったな。
今日は暑いし、一日練習しててヘトヘトだったから
サッパリしたものが食べたかった。

......だからね、このステーキについてる
ご飯はいらないから。ステーキだけ食べるから。

イートジンの配信終わったら、
冷麺とマンドゥ食べるからね！

Aちゃんも一緒に食べるんだからね！」

最後は捲し立てるように、口早に言いながら
ステーキとソースの容器だけを袋から出した
ジンさんの耳がいつもより
ほんのり赤くなっていた。