【BTS】誰かをぎゅっと抱きしめて泣いてしまいたい日 (ページ6)

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紆余曲折しながらもなんとか
アシスタントマネージャーを続けている。

悔しいとか悲しいとかそんな思いも
相変わらずしているけど、
仕事の要領はなんとか覚えた。

もちろん言葉で教えてはくれない先輩たちなので、
その都度怒られながら、
でも二度と同じミスはしないよう
細心の注意を払って仕事を覚えた。

だれだって怒られるのはメンタル面に堪える。

できれば人生で怒られることは
誰しもが避けたいこと、
ましてや大人になってからなんて。

それでも怒られてしまうので、
その回数を減らすことにシフトチェンジした私は、
入社当時に比べれば
かなり上手く立ち回れているはずだ。

メンバーから直接仕事を頼まれることもある。

今からどこどこへ迎えに来てほしいとか、
あそこのお店のアレを食べたいから
買って届けてほしいとか、
機材が壊れたから修理に出してほしいだのなんだの。

仕事内容は同じだとしても、先輩を通してではなく、
直接私を頼ってくれるようになったのは
小さな変化かもしれないけど、それでも嬉しい。

JN 「Aさん、19:00からイートジンを
したいので、それまでにご飯を
買ってきてくれませんか？

今食べたいものが浮かばなくて、
出前も探したけどなんかピンとこなくて。

メニューはAさんのチョイスでいいですから！」

足早に私のデスクに来て、
そう告げてまた嵐のように去っていったジンさん。

あっけに取られたけど、私は財布を手に取り
エレベーターに向かった。