【HQ】狐は欺くのがお上手なようです 〜1.練習試合編〜

狐が6匹通りゃんせ ページ8

そしていま、試合開始直前。
整列して、礼をしていまはコート内

牛島「勝つ。それだけだ」

牛島さんがそう一言言う。向こうはなにか話し合ってるみたい。そのあと、

天津宮「いつもの如く、欺け！ 悟らせるな！ 惑わせ！ 止めろ！！ いくぞ！！！」

吉根原「オッス！！！」

五色「か、かっこいい…」

山形「そうか？」

薊野「これより、白鳥沢対吉根原の練習試合を開始します。サーブは白鳥沢からです」

向こうのマネがそう言い、笛の音で始まる。ついでに審判は白鳥沢のモブ←

こっちのサーブは牛島さんからだ。

天津宮「強烈サーブくんぞ！」

『知ってますよ〜』

水原「それくらい知ってるし」

生石「知ってるんで大丈夫っス」

刑部「同意見」

林原「了解です！」

天津宮「もう林原大好き」

『うざいです』

水原「キモい」

生石「アレなんですか？」

刑部「引きました」

林原「菊原が喜びますね」

薊野「先輩目覚めましたか！？」

天津宮「俺に対する部員たちの接し方がおかしい件について」

『それどうしようもないですよ』

水原「そんなことで悩んでるの？」

生石「それよりも他のことで悩んだ方がいいですよ」

刑部「ってか今更ですよね」

林原「慣れたんじゃないんですか？」

天津宮「練！」

練「監督〜、この僕の不思議パワーで茶柱を立てるの手伝いましょう！」

九尾里「本当か！？」

白秦「いま練習試合中です！ 牛島さん打っていいのか分からなくてボール両手に持って首傾げてるじゃないですか！」

え、まじでか。
後ろを向くと本当にそうしてた。ってか、白鳥沢の皆見てたし。
向こうの主将も大変だな。

天津宮「…」

ほら、主将の目潤んでるよ。気づいてあげて。

『…え、泣いてるんですか？』

水原「ださ」

生石「あんなので泣いてたら水分の無駄遣いスよ」

刑部「高3が泣いたよ」

林原「恥ずかしくないんですか？」

………向こうの主将さん、余計泣いちゃったよ。

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