狐が44匹通りゃんせ ページ48
夜久「危ないっ！」
夜久が叫ぶ。それで気づいたのか、こっちを向いたAくん。
『げっ』
ボールを見るなり顔をしかめる。もうちょっとで当たりそうなとき。
『どーだ』
Aくんは綺麗な弧を描くワンハンドレシーブをした。それはもう綺麗で、針の穴に糸を通すようなコントロール。
音駒/烏野「！」
俺でも、あんな綺麗に返せるか分からねえ。返せねーことはないだろうけど。ここ重要ね。きっと返せるから。
刑部「さすがA。リベロも顔負けレベル」
『え、マジ？ そんなに？ 照れちゃう』
また、吉根原内で茶番が始まる。
夜久「…やばいな、玉藻藤くん」
犬岡と交代した夜久が来る。
黒尾「…彼、話聞いてればセッターでしょ。ありゃ不安になるな。万全の体制での吉根原戦」
研磨「……」
さすが全国常連。ホント、すげえわ。
さっきので吉根原のマッチポイント。なんだけど
天津宮「…皆、次頑張るぞ」
水原「分かってんじゃん」
生石「期待すんなよ、皆」
刑部「次はどういうレシーブしようかな」
林原「トスきてくれないかな」
山田「悩むな」
音駒「…」
もう本人も入れる気ないじゃん。チームメイトも応援すらしてない。
天津宮「次はどこにはずすんだ、俺。やっぱホームランか？ ホームランだよな」
こんなサーブターン初めて見たんだけど。
そして、いざ主将さんのサーブ。でもそれは、海と山本の横を通った。凄い威力で速さで、スパイク並の。
天津宮「…え？」
吉根原「は、入った…っ！？」
刑部「え、なにこの不安。明日から不安なんだけど」
生石「あ、あの瞬さんが…！？ 夢か？ 夢なのか？」
水原「うそだ！」
林原「そ、そんな…っ。バカな…！」
御先谷「明日は槍じゃなくて隕石でも降ってきちゃう？ 地球滅亡しちゃう？」
『ちょ、瞬さんなに入れてんですか！ 瞬さんははずしてこその瞬さんでしょ！』
山田「それはそれで酷いと思うけど激しく同意だわ」
ひっでーな。
にしても…あの主将、このタイミングで入れるとか…運良いヤツだな。
天津宮「お前ら皆して酷えんだよ！」
『いつも通りっしょ、ね？』
生石「今更だよな」
刑部「分かる」
林原「ってか、それが普通なんじゃないんですか？」
御先谷「少なくとも俺たちはそう教わりました！」
山田「吉根山バレー部定番、主将弄り！」
水原「結構有名だよね」
…チームメンバーからの扱いには恵まれてねぇな、うん。
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茜沢(プロフ) - あーちゃんさん» 非公開になってました、すみません！ 教えてくださってありがとうございます。以後はこのようなことがないよう気をつけますね (2017年4月4日 0時) (
レス) id: f29b69fec7 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - ４５は無いんですか？ (2017年4月4日 0時) (レス) id: cbb696c236 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - 茜沢さん» 覚えておきます！(( 続き楽しみです☆ (2017年4月1日 23時) (レス) id: 888d95c9a2 (このIDを非表示/違反報告)
茜沢(プロフ) - マカロンさん» この世のものじゃない文字と思ってくれればおkですd(^_^o) (2017年3月29日 0時) (レス) id: f29b69fec7 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - 茜沢さん» ありがとうございます。未確認生物絵のような文字……ってどんな文字なんだ？← (2017年3月28日 14時) (レス) id: 888d95c9a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜沢 | 作成日時：2017年3月11日 21時
