RED* ページ27
番外編なう。前世でのgr視点ですどうも。シリアスだよ〜、みんな集まれ〜‼(全部見終わった人が見て貰った方が良いです)
幹部が死んだ。家族同然だった彼らが死んだ事は、俺を自 殺に追い込むには容易い事だった。勇逸の支えになったのは幼馴染のAと、戦争に参加して居なかった兄さんと、しんぺい神だけ。ハハ、この国の総統がこんな簡単に自 殺するなんて、
『もっと総統として気を張らないと‼』
嗚呼、彼女が最期にタメ口で言ってくれた言葉はこれだったか。最期に棚に置いて合った幹部全員の集合写真と幼い頃の俺達二人の写真を目に焼き付けて、部屋にガソリンを撒いた。
幹部についての情報でマスコミがデマを流したら嫌だと思い、せめてもの感謝として、地下室に封印した。固く、堅く閉ざした。火事もここまで広がる事は無いだろう。大先生が愛用していたzippoをカチッと付け、木に火を燃え移し、ガソリンに向かって投げ入れればもう目の前は火の海。
有能な彼女ならメイドや幹部達を非難させる事も容易いだろう。そう信用し、最期くらい愛を伝えよう。もう何年も引き摺っていたこの思いも全て、終わりにしよう。彼女がこの部屋に来るのを信じて、自分の腹に愛用の双剣を刺す。
ドロリと流れ出て来るのは紛れも無く俺の血。ダイヤでコーティングされた剣も血塗れになって居た。バンッ‼とドアを開くのは紛れもなく愛しい彼女。俺の姿を見た瞬間明らかに目の色が変わった。感の良い彼女ならわかる筈だ。失望したか。絶望したか。最早痛みも感じなくなったこの体に鞭を打ち、声を振り絞る。成る可く、わからない様に。悟られない様に。
gr「………A、最期の総統命令だ。聞いてくれ」
彼女の顔が哀しさで埋め尽くされる。嗚呼、そんな顔をするな。俺のせいで、綺麗な顔を汚すな。彼女の顔にそっと手を添え、こう言う。
gr「お前は、料理上手で、気配り上手で、有能だからまだ未来がある。でも、最期に言わせてくれ。
好きだゾ。ベイク」
最期くらい、名前で呼ばせてくれ、返事は、貰え無くても良い。もう、心残りは無い。だから、その自分自信の手で、勝利を導いてくれ。俺が見れなかった世界を、見て欲しい。
「まだ、貴方には未来があるでしょう⁉戦争や、世界征服も夢じゃ無い‼だから、」
それ以上言うなと、彼女の言葉を遮る様に、俺がこう続ける。
gr「嗚呼、そんな綺麗な顔を汚すな。最期の総統命令だ。
生きろ」
ここで意識は失った
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作者名：隣の田中さんは最強 | 作成日時：2019年10月11日 20時
