【wrwrd】だいスキな紅【gr】 (ページ25)

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赤* ページ25

gr「お前は、料理上手で、気配り上手で、有能だからまだ未来がある。でも、最期に言わせてくれ。

好きだゾ。ベイク」

ベイク…。これは、私の本名。偽名を使っても良いこの国では私はAと名乗っていた。この名前を知るのは、幼馴染であるグルッペンだけ。そんな、現実を叩き付ける様な事は言わないでくれ。

「まだ、貴方には未来があるでしょう⁉戦争や、世界征服も夢じゃ無い‼だから、」

gr「嗚呼、そんな綺麗な顔を汚すな。最期の総統命令だ。

生きろ」

そう言い残すと、グルッペンは目を閉じてしまった。嫌だ。嫌だ。なんとしてでも二人で生きるんだ。まだ行きたいカフェがあるでしょう?だが、そんな夢は見させないとでも言う様に、火はこちらに迫って来る。私一人だけでも出るのは困難な状況。それなら、

「死んだ方がマシ」

目の前がダイスキな赤に染まる。メラメラとアカイ炎が舞い上がり、アカに囲まれてながら死ぬ。

「…守れそうにないや」

最期の総統命令。

愛してるよ。

数秒後、その部屋に赤い華が咲いたのは、言うまでも無い。