赤 ページ22
「そういえば今日バレンタイン‼」
gr「忘れてたのか」
そう。今日はバレンタイン。コンビニにデカく【バレンタイン】って書いてあったから思い出した。グルちゃん期待してたのかな。今年は時間合ったら作ってあげよう。無かったらコンビニの板チョコで良い?とグルッペン に聞くと、「マーブルが良い」って…そういう問題⁉確か去年はチョコマフィンだったか。
そして学校に着き、下駄箱を開けると、グルッペン の方が滝の様に流れ出てくるのは全てチョコレート。まぁ甘いもの好きだからね。生徒会さん達が目で仕分けてくれるから半分減るけど。
私のは流石に無いかと思いながら中を見ると、チョコ……では無く手紙が。取り敢えず取り出し、靴を履き替える。
gr「……それなんだ?」
「ん?これの事?下駄箱に入ってた」
gr「………見せてみろ」
私より背の高いグルッペン に、手紙を渡す。見上げる形になるから首痛いんだが。
gr「行くのか?」
「何処に?」
と聞き返すと、手紙を返してくれた。内容は、まぁ案の定ラブレターで体育館裏に放課後呼び出し。まぁ誘いを断る訳にもいかないから、
「行くよ」
gr「………気を付けろよ」
何に気を付けるのかわからないが、取り敢えずわかったとだけ返事をしておく。グルッペン には教室に待ってて貰おう。
〜放課後なう〜(ネタ切れ)
グルッペン に教室に待ってて貰い、少し肌寒い廊下をスタスタと歩く。誰も居ない廊下にはスタスタという私の靴の音しか聞こえない。
やがて体育館裏に着くと、赤色のバッジ。……先輩が待っていた。
先輩(sp)「…来たんだ」
「来たら悪かったですか?」
折角来てやったのにそれは無いだろうと思い、明らかに嫌なオーラを出すと、
sp「いや、来てくれるとは思って無かったんだ」
「そうですか」
sp「さて、単刀直入に言うが、僕は君が好きだ。だから付き合って欲しい」
いや、コイツ誰だよ←見た事無いし。まぁうちの学校広いからなぁ…。しかもこんなナルシストっぽいし、命令口調な奴と付き合いたく無い。申し訳無いけど顔はギリギリ中の下くらいの奴とは嫌だなぁ…。と思う。
…あれ、好きってなんだろう。突然そんな事を思う。好き?話した事も無い私の事が好き?わからない。ワカラナイ。好きって何?私達忙しいのに。あれ?忙しいって、私達高校生だよ?私“達”って、誰と誰?ワカラナイ。教えて?誰か私を…。
アイシテ
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作者名：隣の田中さんは最強 | 作成日時：2019年10月11日 20時
