ホグワーツの初恋 year3 (ページ9)

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何で呼ばれたのかも分からずとぼけた顔で来たロンをぎゅぅぅっと抱き締めた。

「え！？何！」

「あ！ずるいぞロン！」

「ロニー坊やの癖に生意気だ！」

『しーらない！』

ロンを解放して、手招きをしていたアンジェリーナとアリシアのところ行く。とばっちりを喰らったロンはフレッドとジョージにぽかぽかと叩かれて可哀想だが、2人はパーシーに怒られていた。

『どうしたの？』

「そう！あのね、貴方が医務室にいる間、ダンブルドア校長と誰も面会を許されなかったんだけど、」

『うん』

そういえば、そうだった。
マダムは意外と厳しいからそういうこともある。

「医務室の前で時々見ちゃったのよ」

『何を？』

「スリザリンのエイドリアン・ピュシーが、中を心配そうに覗くところ！」

『！？』

思いもよらぬ話に驚いた。彼のことは2人にも話してなかったから、まさか2人の口からエイディの名前が出てくるとは思ってなかった。

「しかも、そこにセドリック・ディゴリーも現れて、なんだか険悪な雰囲気の時もあったの！」

「あれは絶対貴方を巡ってのバチバチなライバル関係ね」

『ま、さかね？』

「全く私達すっごく心配してたのよ？ねぇ？」

「そうよ、なのに貴方ったら……」

2人は、顔を見合せてため息をついた。

「まぁとにかく！2人とも心配していたみたいだから、今度話してきなね？」

『わかったわ。ありがとう、2人とも』

「ええ」

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その日の夜、私はビルに向けて手紙を書いていた。
ハリーとロンとハーマイオニーと、賢者の石について沢山調べたこと。それを奪われないために、それぞれが知恵と勇気を振り絞ったこと。クィレル先生のこととか、例のあの人のこと。

今年出られなかったクィディッチの試合は、私達が眠っている間に決勝があったらしい。どうやら、レイブンクローにこてんぱんにされて負けてしまったとの事。

私も負けないよう、来年こそは頑張りたいとか。

色々なことを手紙に記した。

今年度ももう少しで終わりだ。