ホグワーツの初恋 year3 (ページ14)

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そんなこんなで気が付けば、もう7月だった。

夕食の時間で、今年の表彰がされる。

今日の席は、私の隣はフレッドとジョージ。目の前にはハリーが座っている。ハリーの隣にはハーマイオニー、フレッドの左隣にはロンがいる。

みんな表彰結果が言い渡されるのを待ちながら、わいわいお喋りをしていた。

頑張って点数を稼いだつもりだったが、どれだけ反映されたのかは分からない。なんだか緊張もする。

『ねぇ、どうなると思う？』

「どうだか…今年はスリザリンが一位じゃないかって言われてるけどな」

「ま、でもエリーもあんだけ点数を荒稼ぎしていたもんな！良いとこまでは言って欲しいよなぁ」

「一日で30点稼いでた時はびっくりしたぜ」

あれはたまたま得意科目ばっかりだったからよ。
流石のパーシーにもそれは驚かれた。

その時、マクゴガナル先生が表彰を知らせる合図を鳴らした。私達生徒たちは静かに前を向く。

「また１年が過ぎた。今年の最優秀の寮を表彰したいと思う。では、得点を発表しよう。第４位グリフィンドール、３１２点」

静かに拍手をする。
やっぱり駄目だった。結構稼いだつもりだったんだけど、仕方ない。

「第３位ハッフルパフ、３５２点。第２位はレイブンクロー。得点は４２６点。そして、第１位は４７２点で、スリザリンじゃ。よーしよしよくやった、スリザリンの諸君」

スリザリンの生徒達が喜んでいるのを見て、悔しいが、彼らの頑張りは素直に認めなければいけない。ハーマイオニーは、悔しそうに頬杖をつき、ロンとハリーも忌まわしげにスリザリンの席を見ていた。

「だがのぅ、最近の出来事も勘定に入れなくてはなるまい。ギリギリで得点をあげた者がいる」

その言葉に生徒たちは再び静かになった。

「To Ms.Hermione Granger. For the use of intellect when others were grave peril. 30 points.」
(まずハーマイオニー・グレンジャー。冷静に頭を使って見事仲間を危機から救った。30点。)

「いいぞ！」

『良かったわね！』

照れくさそうに笑うハーマイオニー。

「Second, to Mr.Ronald Weasley. For the best-played game of chess that Hogwarts has seen these many years. 30 points.」
(次にロナルド・ウィーズリー。ホグワーツでも近年まれに見るチェスの名勝負を披露してくれた。30点。)

嬉しそうに笑みを浮かべるロンと開いた口が塞がらないハリー。