ホグワーツの初恋 year3 (ページ13)

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その後はもう大変だった。

寮に戻ったら昨日とは違う理由でまた囲まれて、根掘り葉掘り聞かれた。

「それで？いつから付き合ってたのよ」

『この前のバレンタインです…』

「ちょっと待って、て事はもう4ヶ月も続いてるじゃない！」

アリシアに肩を掴まれて前後に揺すられる。揺れる頭で、確かに意外と長く続いていたなぁとなんだか他人事のように思えた。

「でも、散々セドリック・ディゴリーと良い感じだーって言われてたのに、違ったのね」

『ん〜、彼とはお互い友達でいるつもりだもの』

正直な話、セドの事は好きだったし、彼と付き合いたいと思ってたわ。でも、関係を壊すのが怖くて、先に進む勇気がなかったのよね。

「へぇ、でもなぁ…俺たちのプリンセスエリーが先に彼氏作っちゃうなんてな！ビルなんて泣いちゃうんじゃないか？」

『もう、フレッドてば！すぐビルのこと言うんだから！』

「それよりも、パーシーの方が号泣かもな！」

『そろそろ恥ずかしいんだけど…もうおしまい！』

ちぇっなんてフレッドは言っているが、このままだと予想通り彼に弄り倒されておしまいだ。恥ずかしすぎて顔から火が出そう。

そう言えば、いつもならジョージも何か言ってくるはずなのに、何も言われなかったな…。彼を探して談話室を見回すと、部屋に戻ろうと階段を登るジョージの姿があった。

『ねぇ、ジョージどうかしたの？』

「さぁな？さっきからずっとあんな感じだったぜ」

『そう…』

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エリーに彼氏が出来た。

まぁ、いつかできるだろうとは思っていたし、セドリックディゴリーといい感じだったからあいつと付き合うんだろうなぁと思っていた。

「エイドリアン・ピュシーかぁ」

思ってもいない人物。確かにエリーの好きな誠実そうな男ではある。

「なんだよ、結局顔のいい男と付き合うのかよ」

なんだかむしゃくしゃして、枕を投げた。

バレンタインの日に付き合ったって言ってたな。
そうか、あの日の「あのさ…」の続きはこの事だったのか。

あーあ、キスしなくて良かったなぁ。

それにしても、エリーのやつ。何であんなにモテるんだよ。

セドリックディゴリーしかり、ウッドしかり、その他大勢しかり…フレッドは今のところエリーの事は幼なじみ、家族の様にしか見ていない。

俺もエリーのことが好きだということは誰も知らない。

言う勇気もないし…そりゃぁ負けるよなぁ。