全ては君でした ．【Ryo.Hashimoto】

All you 47 . ページ48

．








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瑞稀の隣を久々に歩く ．






昨日のことが頭をよぎって



上手く顔が見れないのに 、



瑞稀は気にしてなさそうにするから



少し、寂しくなった ．









「 最近暑いから 、



いつものソーダ 売れきれるの早いんだよね。 」






階段を降りる最中



眉を少し寄せて 話し出したのは



いつのひか私がオススメしたソーダで 。







今まで 、


売れきれるなんて全くなかったのに ．









．









ふと 、顔を赤らめて




瑞稀を見つめている女の子 ．







「 瑞稀先輩 … ｯ ！



こんにちは！ 」





「 ん 。 」













そうだ、




瑞稀はモテるんだ 。






初歩的なこと忘れてた ．



多分 、インスタのストーリーで



瑞稀が飲んでたのを見て



女のコが買うんだろうな 。








「 女の子に愛想いいの珍しくない？ 」





「 あ ー 、マネージャー 。 」






なるほど、なんて




呑気に考えているといつのまにか




自販機まで来ていた 。









「 あ、今日はあるよ ！ 」




なんか嬉しくて 早歩きしようとした時





手が掴まれて 思わず振り返ると




拗ねたようにした顔の瑞稀で ．








「 俺 、お前にも愛想いいんたけど 。 」




「 え、と 、 」



「 お前も…女子だって



意識してるんだって言ってんの 、 」








耳がとてつもなく赤くて 、




さっきまでの寂しさ嘘みたいに消えて ，







心臓が煩いくらいに鳴り出す ．









「 昨日のこと、



俺後悔してない 、から 。



少しは意識 … しろよ 。 」







何だか可愛くて 、カッコよくて、




思わず笑ってしまう 。







「 嬉しい 。」





す、と素直に伝えれると




目をそらして また 恥ずかしそうに



頭をかいた ．







「 … ｯ 。



もう 、ジュース買って戻るよ。 」




「 はーい、



あ 、優斗と涼のも買わなきゃ 。 」





「 優斗は、暑いからコンポタ 。 」




「 可哀想！(笑) 」





．









．









「 はしもっちゃんも 、


相当なお人好しっつうか … 。 」



「 はは ｯ なんのこと ？ 」



「 あ 〜 … もう 、



はしもっちゃんはいつも！ 」



「 ほら、優斗は


舞花ちゃんのとこに行きなよ 。」









彼がまた悲しそうに笑っているなんて



私はいつも気づかない ．

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